[サニックス杯]詰めの甘さは日常に起因。前橋育英はU-17マレーシア代表に逆転負け

ゲキサカ / 2018年3月15日 22時57分

前半30分、前橋育英高の左SH森隼平が左足で先制点

[3.15 サニックス杯予選リーグ第1節 U-17マレーシア代表 2-1 前橋育英高 グローバルアリーナ]
 
 サニックス杯国際ユースサッカー大会2018(福岡)が15日に開幕した。開幕試合で全国高校選手権優勝の前橋育英高(群馬)とU-17マレーシア代表が対戦。マレーシアが2-1で逆転勝ちした。

 後半終了5分前にCKから同点に追いつかれ、アディショナルタイムに再びCKから失点して黒星スタート。前橋育英の山田耕介監督は試合直後、「オレがこんなことで文句を言うのは10何年ぶり」と厳しい言葉を選手たちにぶつけていた。指揮官が指摘したのは私生活・メンタル面について。指揮官が「チャラいです。しっかりしていない。すぐに調子に乗っちゃう」と評するチームは、自分たちの流れが悪くなると、それを変えることができず、不要な失点によって敗れてしまっている。

 この試合では前半、拮抗した展開から徐々にチャンスの数を増やしていった。幾度かテンポよくボールを動かし、右SH近藤友喜(2年)と左SH森隼平(2年)の両翼の突破がマレーシアDFのファウルを誘う。また、選手権決勝で劇的な決勝ゴールを決めたFW榎本樹(2年)の高さやFW室井彗佑(2年)のスピードを活かした攻撃で相手DFにかけた圧力。サイドからのFK、クロスで“触れば1点”というボールがゴール前に入っていた。

 そして前半30分、前橋育英は前線で榎本と室井が競ったこぼれから森が縦に仕掛けて左足シュートをゴールに突き刺す。前橋育英は切り替えの速い守備も発揮。それが剥がされた際には相手の186cmエース、FWアブドゥル・ラザク・ムハンマド・ハディ・ファイヤドに決定的なシュートも放たれたが、シュートミスにも助けられて1-0のまま試合を進める。

 だが、後半は主導権こそ握っているものの、攻めきれないシーンが続いてしまう。逆に相手のスピードあるサイド攻撃にピンチも。後半20分にGK山口瞬(2年)がビッグセーブを見せるなど、DF陣が踏ん張っていたが30分、左CKをFWザムリ・ムハンマド・シャヒミに頭で押し込まれると、アディショナルタイム突入後の38分に再びCKからラザクに決められて逆転負けを喫した。

 前橋育英は続く大津高(熊本)戦も0-1で敗れて開幕2連敗。大津戦の試合終盤は押し込んで連続でセットプレーを得ていたものの、決めきることができなかった。左SB若月輝主将(2年)は「去年のチームなら決めれたかなと感じています。最後の詰めが甘いところが現状で出ている。学校から、私生活から変えていかないといけない。変えない限りはきょうのように、勝ちきれなかったり、引き分けに持っていけないかなと思います」。

 昨年、特別な安定感を誇ったDFラインの構築、連係面の向上、加えて日常から部員全員が変わらなければならない。今回、サニックス杯に帯同しているメンバーが、「この人数だけでもまず変えていかないといけない」(若月)。選手権優勝校という重圧も感じている中、前橋育英はピッチ内外で変わって、プリンスリーグ開幕を迎える。

(取材・文 吉田太郎)

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