[新人戦]選手権8強の米子北は3-4で中国初戦敗退。プレミア開幕へ向けて立て直しの春に
ゲキサカ / 2018年3月16日 22時39分
[3.16 中国高校新人大会1回戦 米子北高 3-4 岡山学芸館高 東広島運動公園陸上競技場]
1月の全国高校選手権で8強入りした米子北高(鳥取)は、初戦敗退に終わった。開始3分にPAでの混戦から抜け出したMF葉間田累(2年)が右足シュートを決めて先制。雨の中、前線からのプレッシングで相手のボールを引っ掛けることに成功していた序盤は連続攻撃からチャンスを作り出していた。
注目ボランチ・佐野海舟主将(2年)も随所で読みの良いディフェンスと好パス。だが、チャンスがありながら2点目が取れずにいると、前半30分、32分に連続失点を喫してしまう。「北高は守備から攻撃がスタイル。守備がうまく行かずに攻撃に移れなかった」と佐野。岡山学芸館高にDFライン後方への攻撃を狙われた米子北は、守備陣にけが人が続出している影響もあってかなかなか立て直すことができない。
後半にも守備の甘さを突かれて2失点。2点を奪い返したものの、チャンスの数を十分には増やすことができず、残念な敗退となった。中村真吾監督が「期待している。可能性を感じる」と語るCB高橋祐翔(1年)や、「崩せるのはアイツ」というMF原田海(1年)の台頭はあるが、特に昨年まで経験してきた選手が危機感をもってまだまだ成長していかなければならない。
1月にプレミアリーグ選抜として「NIKE NEXT HERO」プロジェクトイタリア遠征を経験した佐野は、イタリアでも経験した1ボランチに挑戦中。自分がチームの守りを引き締め、攻撃の幅を広げる意気込みでいる。また、チームリーダーとして「自分が動くのはできているけれども人を動かす力がまだない」課題の改善を目指していく。失点が多く、白星が少ないという新チームはそれぞれが危機感を持って、課題の改善に取り組んでいく。
昨年は初参戦したプレミアリーグWESTで見事に残留を果たし、選手権では初の8強。ステップを踏んだ17年をさらに上回る一年を送ることができるか。佐野は「勢いがあったら行けるチーム。その勢いを出すまでの作業ができていない。その作業をみんなでやるようにしなければいけない。この少ない時間でやれることは限られていると思う。チームの戦術を理解して、コミュニケーション取って、改善できることがあると思うので直して、プレミア開幕戦に臨みたい」。中国新人大会では結果が出なくても、そこから立て直してくる印象のチームだけに、4月のプレミア開幕までにどう変わってくるのか注目だ。
(取材・文 吉田太郎)
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