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タレント集団・昌平の新10番、FW森田翔は課題と向き合い『夢』つかむ

ゲキサカ / 2018年3月20日 19時10分

昌平高の新10番FW森田翔(2年)

[3.19 イギョラ杯決勝 昌平高0-0(PK4-1)藤枝明誠高 味フィ西]

 今季から背番号10を与えられ、エースとしての働きが期待されている昌平高FW森田翔(2年)は、イギョラ杯の準決勝、決勝でノーゴールに終わった。「自分の仕事は前線で起点になって“決める”こと」。自ら認める課題とも向き合いながら、“夢”への距離を近づけるための一年になりそうだ。

 昌平にとって足りなかったのは得点だけだった。藤枝明誠高との決勝戦、中盤のタレント陣が思うがままにボールを動かし、前後半の70分間で一方的な試合運びを展開した。しかし、スコアボードに表示されていたのは『0-0』。延長戦を経てのPK戦では勝利したものの、戦力では大きく上回っていただけに“運命戦”での優勝決定は本意ではなかった。

 森田は試合後、「動き出しの質とゴール前でのポジション取りが悪く、ゴールに直結するようなパスが受けられなかった」と自身の出来を振り返った。もっとも、この日は敵陣深くでボールを動かす場面が多く、密集したスペースの中でボールを受けるのは困難。その中で「自分が外に抜けてあげて、味方が中盤に入ってくるように……」という狙いは、それなりに効果を発揮していた。

 ならば、どうすればゴールに近づけるか――。そこで向き合おうとしているのが「あまり自信がない」という“1対1”の課題だ。指揮官が「アイツの動き出しはすごい」と評したように、もともとは味方との連携で才能を発揮するタイプのストライカー。単独プレーは「一人で抜けないといけないとは思っているけど、練習でもなかなか通用しない」と不得手としているという。

 だが、それは将来のためには逃れられない課題でもある。高校卒業後の進路については「プロ入りですか? それは“夢”ですね」とやや遠い距離感で述べたが、決して手が届かない目標ではない。昌平からは過去2年、MF針谷岳晃(磐田)、MF松本泰志(広島)、FW佐相壱明(大宮)がJクラブへ加入。「意外と近いモノなのかなと思うようになりました」という印象も持っているようだ。

「プロでやるためにはオフザボールだけでは厳しい。自分がおさめて、しかけて、仕留められるFW像を意識している」。進化への意欲を秘める17歳にとって、今季の目標はチームを『勝たせる』こと。「去年から試合に出ていたけど、選手権2回戦敗退という結果を受け止めて、そのために自分に足りないモノを伸ばしたい」と自らのスキルを高め、4月のリーグ開幕を迎えようとしている。

(取材・文 竹内達也)

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