世界との差を痛感…槙野「チームワークだけでは試合に勝てない」

日本代表DF槙野智章

　前日に行われた親善試合マリ戦は1-1のドローに終わった。日本代表DF槙野智章は「まずはしっかり勝利し、結果を出さなければいけなかった。いかにチームがまとまり、攻守で意思疎通を図れるかというのは、今の自分たちにとって非常に求められることの一つだと思う」と振り返った。

　国際Aマッチデーとなった23日は、世界各地で強豪国同士の対戦が実現。ドイツ対スペインやロシア対ブラジル、アルゼンチン対イタリア、そして日本がW杯本大会で対戦するコロンビア対フランスなどが行われた。ホテルで数試合を観戦したという槙野は、「これから対戦するであろうチームと比べると、自分たちがやらなければいけないことは、まだまだたくさんある。もっともっと厳しくやらないといけない」と世界との差を改めて痛感したという。

　日本の持ち味となるのは「団結力やチームワーク」。それは「間違いなく他の国と比べても、僕は勝っている部分だと思う」と答えながらも、「ただ、チームワークだけでは試合には勝てない」と現実を見つめた。「今、自分たちが何を自信を持って試合に臨んでいるかを、もう一度皆で考える必要があると思うし、やらなければいけないことを明確に整理する必要もある」。

　マリ戦翌日の練習開始前にはバヒド・ハリルホジッチ監督から「厳しい言葉を浴びせられた」ようだが、“やらなければならないこと”が山積しているのは「僕たちも理解している」と表情を引き締める。中3日で行われるウクライナ戦に向け、「今回出た課題や成果をしっかりチームの中でフィードバックして整理しないといけない」と万全の準備を進めていく。

(取材・文　折戸岳彦)
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