“青森山田の代表”として世界と戦うCB蓑田「持ち味は出せた」。目標は連続無失点とベストDF獲得
ゲキサカ / 2018年3月30日 12時59分
[3.29 デュッセルドルフ国際ユース大会予選リーグ スタンダール・リエージュ 0-2 日本高校選抜]
「(青森)山田は結果出せなかったですけれども、山田は(高いレベルの戦いで)やれる選手が多い。自分は山田の代表として来ているので、そういう面でも山田はやれる選手が多いチームだと出せたと思います」。
16年度にプレミアリーグと高校選手権の2冠を獲得している青森山田高だが、17年度は夏冬ともに全国ベスト16で敗退。プレミアリーグEASTで高体連トップの3位に入ったものの、チームとしては満足の行く結果を残すことができなかった。
だが、青森山田にはもっと全国トップレベルで活躍できる選手がいると、各選手は思っていたようだ。すでに神戸のルーキーMF郷家友太がJ1で先発出場して活躍し、同じくルーキーのFW中村駿太も山形で出番を得るために努力を続けている。そして、高校選抜にはCB蓑田広大(青森山田高→法政大)と左SB佐藤拓海(青森山田高→神奈川大)の2人が食い込んだ。
この日の第56回デュッセルドルフ国際ユース大会初戦で蓑田が先発フル出場。外国人選手相手にファーストプレーで強く行くことを決めていたという蓑田は、身体を激しく当てて、相手に思い通りのプレーをさせない。そして「相手は中盤やCBの選手が前を向いたらすぐに(前線の選手が)裏抜けしてくるので、背後を消すということを考えてプレーしていました」という蓑田は反応の速いカバーリングでピンチの芽を摘み続けた。
前半終了間際にサイドから立て続けにクロスを上げられ、決定的なシュートを打たれるなどピンチがあったことは確か。それでも蓑田は「自分的には対人の強さとか、ファーストプレー、前への強さっていうのは自分の持ち味だと思っているので、その持ち味は出せたと思います。(個人的には)通用したと思います」と語り、冒頭の言葉のように青森山田の選手が世界で戦えることを示せたことを喜んだ。
蓑田は郷家や中村だけでなく、中学時代のチームメートのプロ入りも刺激にしている。大豆戸FCジュニアユース(神奈川)でチームメートだった左SB山口竜弥が東海大相模高からG大阪入り。蓑田は「(山口は)選手権で対戦したい相手は自分とか言っていたんですけれども、彼に先越されたので本当にそれは悔しいです。自分は大学で4年間頑張ってプロの世界に行きたいと思っているので、一緒の舞台に立ってここまで来たぞと見せたい」と誓う。
その第一歩となるデュッセルドルフ国際ユース大会。蓑田は欧州遠征3試合連続の無失点を続けること、そして1年前に同世代のCB阿部海大(東福岡高→岡山)が獲得したベストDF賞獲得を目標に掲げた。「同世代で去年取られているので、今年は自分が取りたいです」。
昨年、高校選抜の指揮を執った青森山田の黒田剛監督から、蓑田は「行くからにはしっかり結果を残してこいと言われた」という。“青森山田の代表”はチームとして、個人としても結果を残して、4年後のプロ入りへの第一歩を刻む。
(取材・文 吉田太郎)●2018日本高校選抜欧州遠征特設ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[MOM4836]埼玉県DF熊田佳斗(大宮U15、中3)_19歳でのロス五輪出場は絶対目標。中学生DFが国スポで高校生相手に躍動、圧巻ヘッドも
ゲキサカ / 2024年9月22日 0時26分
-
抜群のスピードでゴール量産。開志学園JSC高FW阿部日夏太が“今度こそ”打倒・帝京長岡を果たし、選手権での活躍、代表・選抜入りへ
ゲキサカ / 2024年9月19日 15時55分
-
進化する静岡学園が残留争いに完勝、米子北はショックの大きい敗戦
ゲキサカ / 2024年9月15日 10時59分
-
[NBチャンピオンシップU-16]攻守に存在感のMF三國ケースマンエブスらが奮闘も、弱さも出た青森山田は矢板中央と0-0ドロー
ゲキサカ / 2024年9月14日 23時1分
-
U-17日本代表初招集組が積極的にトライ。右SB千田遼(岡山U-18)は得意のクロスで初アシスト
ゲキサカ / 2024年9月13日 15時9分
ランキング
-
1新庄監督、来季続投は「ビジョン浮かんでこない」 まずは下克上での日本一へ全力
Full-Count / 2024年9月26日 22時9分
-
2日本ハム、新庄政権で初CS進出 清宮がV弾…逆転勝ちに球場熱狂、6年ぶりAクラス
Full-Count / 2024年9月26日 20時55分
-
3《モイネロの巻》サファテに可愛がられた森唯斗に世話を焼かれ…「日本語はかなりしゃべれる」【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月26日 17時0分
-
4“生きる伝説”が引退「ついにこの日が」 歴代最多576試合…決断に衝撃「時代が終わる」
FOOTBALL ZONE / 2024年9月26日 14時30分
-
5錦織圭「完売ですって言われて、ちょっとドキッとして緊張が巡った…」チリッチ討ちの有明で爆笑あいさつ
スポニチアネックス / 2024年9月26日 22時7分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください