[船橋招待]熱戦の名門対決、東福岡vs前橋育英はドロー決着

ゲキサカ / 2018年3月31日 19時50分

東福岡守備陣の間でヘディングシュートを放つ前橋育英FW榎本樹(新3年)

[3.31 船橋招待U-18 東福岡高1-1前橋育英高 グラスポ]

 第23回船橋招待U-18サッカー大会は31日、千葉県船橋市内の2会場で大会2日目を行った。グラスポ法典公園での第2試合は、プレミアリーグWEST所属の東福岡高(福岡)が昨季全国選手権王者の前橋育英高(群馬)と1-1で引き分けた。

 大会1日目の2試合では勝利なしに終わった両チームだったが、試合は名門校対決にふさわしい熱戦となった。前橋育英は前半3分、最終ライン裏に抜け出したFW室井彗佑(新3年)のシュートが枠外へ。対する東福岡も同6分、右サイドを突破したDF中村拓海(新3年)のクロスをMF篠田憲政(新3年)がつなぎ、MF吉岡幸陽(新3年)が狙ったが、惜しくも右へと外れた。

 さらに東福岡は前半7分、スルーパスにフリーで反応した篠田がGKと1対1を迎えたが、前橋育英GK山口瞬(新3年)が身体を張って立ちはだかる。同12分には、右サイドを駆け抜けたMF石原利玖(新3年)の折り返しをFW大森真吾(新3年)が合わせるも、再び山口がビッグセーブ。こぼれ球をMF野寄和哉(新3年)がボレーで狙ったが、わずかに右へ逸れていった。

 このまま得点が入らずに前半を終えるかと思われた22分、東福岡が自慢のサイド攻撃からスコアを動かした。鋭い突破で右サイドをえぐった石原がグラウンダーのクロスを配球すると、アンカーの位置から攻め上がっていたMF牧山晃政(新3年)がニアサイドでシュート。右足で軽く浮かせてニアの天井を撃ち抜き、貴重な先制点を奪った。

 ハーフタイム明け、1点リードの東福岡は一気に交代カードを切り、サガン鳥栖U-15時代にクラブユース選手権大会で優勝経験のあるMF佐藤聡史(新1年)ら5人を投入。すると、流れは前橋育英に傾く。後半6分、MF須田晃輝(新3年)の右CKにFW榎本樹(新3年)が頭で合わせたが惜しくも枠外。控えメンバーに経験を積ませる東福岡は直後、さらに3人を交代させた。

 なおもペースを握った前橋育英は後半21分、バックパスを拾った榎本がGK老川直利(新3年)と1対1の場面をつくったが、決め切れず。それでも終了間際の同25分、右サイドで一人スルーパスを見せたMF近藤友喜(新3年)が中央に折り返すと、ニアに入った室井がスルー。後ろから飛び込んだ榎本が3度目のチャンスをきっちり決め、試合は振り出しに戻った。

 さらに攻勢を続ける前橋育英は後半アディショナルタイム、波状攻撃でつくったチャンスから近藤が狙ったが、カバーリングに入った佐藤がしっかりとブロック。そこでタイムアップのホイッスルが鳴らされ、両チームともに多くの決定機をつくった一戦は1-1のドローで決着となった。

 今月中旬に行われたサニックス杯ではグループリーグを全敗で終え、前日の船橋招待1日目でも2連敗。仕上がりに時間がかかっているように思われた東福岡だったが、この日は昨季選手権王者を相手に価値ある勝ち点1を獲得した。ベストメンバーに近い陣容で臨んだ前半は数多くのチャンスをつくり、1週間後から始まるプレミアリーグWESTに向けてようやくスイッチが入ってきたようだ。

 MF福田湧矢(G大阪)、DF阿部海大(岡山)らピッチ内外で核となっていた選手が卒業して迎える新シーズンを前に、「今年は考えさせられる年になる」と認めた森重潤也監督。だが、この一戦では「正直、悪くはなかったと思っている」と一定の評価も下した。「1対1の場面、決定機がないわけではないし、可能性と確率を上げていくことがテーマ」と課題設定の段階にはたどり着いているという。

 プレミアリーグWESTの序盤戦は、アウェーでの京都U-18戦に始まり、神戸U-18戦、G大阪ユース戦、名古屋U-18戦と強豪Jユースとの厳しいスケジュールが続く。だが、リーグ創設から8シーズンにわたってトップカテゴリを守り抜いてきた経験がある。「(課題をクリアするのが)開幕4試合までに間に合うかというと、それはどうかなと思うけど、どのタイミングでそこまで行けるか。できる限り早く追い付いていきたい」(森重監督)。光はすでに見えている。

(取材・文 竹内達也)

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