[船橋招待]異なる個性のせめぎ合い…市立船橋、王者・東京V撃破で白星フィニッシュ!

ゲキサカ / 2018年4月1日 22時30分

決勝弾を決めた市立船橋高FW鈴木唯人(新2年)

[4.1 船橋招待U-18 市立船橋高2-1東京Vユース グラスポ]

 高校年代の15チームが争う「第23回船橋招待U-18サッカー大会」は4月1日、千葉県内の3会場で大会最終日の順位決定戦を行った。上位リーグ戦の5試合目では市立船橋高(千葉)が東京ヴェルディユース(東京)と対戦。終了間際にFW鈴木唯人(新2年)が決勝ヘッドを叩き込み、地元大会を2-1の勝利で終えた。敗れた東京Vだったが、大会通算成績で王者の座に輝いた。

 高円宮杯プレミアリーグEASTの開幕戦を1週間後に控える市立船橋は今大会、「みんなにチャンスを与える」(朝岡隆蔵監督)とメンバーを入れ替えながら試合を消化した。年上のカテゴリと対戦した欧州遠征を経たことで「守備のパワーは良くなってきた」と手応えも。総仕上げとして、ポゼッションに特長を持つ東京Vユースとの最終戦に臨んだ。

 序盤はまさにその“パワー”が効く展開となった。CB2人とアンカーでビルドアップする東京Vに対して3トップが張り付いた市立船橋は、細かいパスワークを中盤でことごとく寸断。東京Vの攻撃をほとんど前に進ませない。かたや自らの攻撃では、サイドを中心に迫力ある前傾姿勢を保ち、サイドバックのDF橋本柊哉(新3年)、FW松尾勇佑(新3年)らが何度もピッチを駆け上がった。

 ところが前半9分にDF大関克弥(新3年)、同10分にFW賀澤陽友(新2年)がシュートを放つと、同15分には大関が再びボレーで狙ったが、いずれもゴールを陥れることはできない。一方、東京Vは同23分、この試合で初めて敵陣PA内への侵入に成功。MF森田晃樹(新3年)とMF村井清太(新3年)のパス交換で突破を狙ったが、相手DFにカットされ、スコアレスのまま前半25分間を終えることとなった。

 東京Vはハーフタイム明け、DF酒井優希(新1年)に代わってDF佐古真礼(新1年)を入れるなどメンバーを入れ替え、トップに入っていた森田をアンカーに移すなど、大幅なポジションチェンジを敢行。ところが後半7分、試合を動かしたのは市立船橋だった。敵陣の接触ではプレーオンが宣告されると、こぼれ球を拾った鈴木が右サイドを鋭く突破。ゴール前のパスをFW西堂久俊(新3年)が受け取り、振り向きざまの左足シュートでゴール隅に流し込んだ。

 1点ビハインドながら風上の東京Vも反撃に出ていく。途中出場のMF石浦大雅(新2年)が攻撃を活性化すると、敵陣右寄り約30mの位置でFKを獲得。石浦がインスイングで蹴り込むと、風に流されたボールをGK田中悠也(新3年)がキャッチミスし、ファーで待っていた佐古の元へ。とっさに出した左足でゴールに押し込み、試合を振り出しに戻した。

 その後は一進一退の攻防が続いた。後半12分、市立船橋は松尾のシュートがクロスバーを直撃すると、同16分にはFW賀澤陽友(新2年)のカットインシュートがわずかに枠外。東京Vはゼロトップ気味に位置するFW荒木大輔(新3年)を始め、森田、村井らが布陣を押し上げ、ゴールに近付こうと試みた。

 市立船橋は後半16分、DF畑大雅(新2年)、MF町田雄亮(新2年)を一気に入れ、フレッシュな陣容で勝ち越しを狙う。すると同24分、左サイドでボールを持った畑が縦に走り込み、利き足とは反対の左でクロスを送ると、ニアサイドに飛び込んだのは鈴木。角度のないところから正確なヘディングシュートを決め、ついに均衡を破った。その後はコーナーフラッグ付近でボールをキープするなど時計を進め、危険な場面をつくられることなく試合を締めた。

 緊迫した試合を勝利で飾り、1週間後に控えるリーグ開幕戦に弾みをつけた市立船橋。「去年は夏くらいまでかかったが、現時点でもどういうメンバーの使い方をするかのバランスはできてきた。質の部分は第1クールの5試合で積み上げていこうと思っている。上位を目指すか、残留を目指すかの結果目標はそこから」(朝岡監督)。まずはインターハイ予選前に行われる5試合に集中していく構えだ。

 一方の東京Vは最終戦こそ黒星に終わったが、4勝1分1敗の勝ち点13で大会制覇が決定。今季は「ヴェルディ再建という大きな使命」(永井秀樹監督)に向けて、「良いサッカーをして勝つ」という崇高なスタイルを掲げている。「選手たちはよくやってくれました。ただ、われわれの理想は高いのでまだまだ途上ですね」(永井監督)。着実なステップアップを遂げながらシーズン開幕を迎えようとしている。

(取材・文 竹内達也)

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