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J3鳥取、首位躍進のカギは『ズワイガニ』? 岡野GM期待のブラジルトリオが5戦9発大暴れ

ゲキサカ / 2018年4月3日 18時45分

鳥取を牽引するFWフェルナンジーニョ、FWレオナルド、FWヴィートル・ガブリエル(写真左から)

 昨季J3最下位のガイナーレ鳥取は今季、第5節を終えた時点で首位に立っている。リーグ最多タイ11得点のチームを牽引するのは、地元名産品を販売した収益で獲得してきた新加入のブラジル人選手たち。元日本代表FW岡野雅行GMが進めてきたプロジェクトが結実しているようだ。

 鳥取は1日に行われたJ3第5節、敵地でSC相模原と対戦した。開始1分でMF谷澤達也に先取点を献上したものの、ここから強いのが今季の鳥取。過去2試合で先制されながら無敗を保つ攻撃力を生かし、FWフェルナンジーニョ、FWヴィートル・ガブリエル、レオナルドのブラジル人トリオが計4点を挙げ、見事な勝利を収めた。

 ここまで5試合で11得点を記録し、4勝1分で首位に立っている鳥取だが、得点者は4人しかいない。開幕5試合連発中のレオナルドを筆頭に、フェルナンジーニョとV・ガブリエルが2点ずつ。10番を背負うFW加藤潤也も2得点を挙げているが、攻撃の大半をブラジルからやってきた助っ人3人に委ねる形となっている。

 もっとも、Jリーグでは多くのクラブがブラジル人選手を連れてきながら、なかなかフィットしないケースが少なくないのも現状。しかし鳥取は4年前、就任したばかりの岡野GMが中心となって地域に根付いたプロジェクトを発足させており、それがここに来て効力を発揮しているようだ。

 鳥取はJ3に降格した2014年の5月30日、『野人と漁師のツートッププロジェクト』を開始した。これは山陰地方で獲れる『ズワイガニ』などの海産物を売り、その収益で攻撃的な外国籍選手を獲得するという試み。当時大きな話題を呼び、直後に元G大阪、仙台などで活躍したFWフェルナンジーニョを獲得することに成功した。

 しかし、これだけではチームの成績を押し上げるには至らず、徐々にJ3リーグ内での地位が低下。15年は6位、16年は15位と年々順位を落とし、ついに16年限りでフェルナンジーニョが退団。昨季は森岡隆三新監督が就任したが、最下位17位でシーズンをフィニッシュした。

 そこで昨季終了後、年も明けぬうちからフェルナンジーニョを再獲得。それとともに『野人とフェルのツートッププロジェクト』を新たに発足させた。今度は岡野GMがブラジル視察で「この2人を連れて帰りたい!」と感じた2選手に獲得対象を限定。返礼品には海産物に和牛なども加え、最大1口54万円の大規模支援を呼びかけた。

 そこで連れてきたのが、大爆発中のレオナルドとV・ガブリエル。加入後の会見では「鳥取県の皆さんに何より喜びを届けられるようにということを自分も強く意識しています」(レオナルド)、「ブラジル人の力を借りながら成長をしてきたリーグだという風に思っているので、自分もそういうブラジル人の一人になれるように頑張りたい」(ガブリエル)と意気込みを述べていた2人だったが、期待を裏切らない活躍を見せているのは間違いない。
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