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[プレミアリーグWEST]“奇策”成功の阪南大高、昨年12試合かかった1勝を初戦で勝ち取る

ゲキサカ / 2018年4月9日 23時18分

阪南大高は10番MF中村成龍のCB起用が見事に当たり、開幕戦勝利

[4.8 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 阪南大高 3-1 米子北高キンチョウ]

 8日、高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2018WEST第1節2日目が行われ、阪南大高(大阪)が米子北高(鳥取)に3-1で勝った。

 昨年、12試合目でようやく掴んだ1勝を、今年は開幕戦で手にした。阪南大高の濱田豪監督は「『結果しかこだわらんぞ』と言っていた」と振り返る。この一戦に懸けてきた阪南大高は“奇策”も成功。風上の前半に2点を奪ってほぼ狙い通りの白星となった。

 “奇策”とは10番MF中村成龍(3年)のCB起用だ。プレミアリーグ選抜イタリア遠征で中村成を指導している米子北・中村真吾監督は、彼がトップ下、もしくはFWとして出場してくることを予想していたという。だが、3月中旬にCBを初テストしてから「隠し倒してきた」(濱田監督)という阪南大高の狙いが当たる。

 濱田監督は「左右両方蹴れるというのがきょうの相手を考えたら必要なファクター。もう少ししゃべって欲しかったですけれども、アイツがあそこにいることでチームが落ち着くかな」と起用理由を説明したが、左右両足から飛距離あるキックを放つことのできる中村成のキックが相手の最終ラインを何度も後退させていた。また、そこに抜群のスピードで走り込むFW和田育主将(3年)とFW椎悠輔(3年)の存在が米子北の驚異に。前半、和田が連続して迎えたチャンスを逃して不穏な空気が流れていたが、和田がそのミスを自らのゴールで取り戻して試合の流れを傾けた。

 前半25分、中盤の攻防から前を向いた和田はGKのポジションニングがズレていることを確認。30m超えのロングシュートをゴール右隅に決めた。さらに27分には左ショートコーナーから中村成が上げたクロスをニアの右SB米澤幹太(2年)が頭でそらす。最後は和田が頭で合わせたボールがゴールラインを越えて2-0となった。

 米子北は期待のドリブラー、左MF原田海(2年)や中盤から攻め上がるMF高橋諒(3年)の突破が阪南大高を苦しめる。前半の終盤や後半立ち上がりに立て続けにサイドからチャンスを作り出した。だが、MF葉間田累(3年)の決定的なシュートが阪南大高GK中本汐音(2年)のファインセーブに止められるなど追撃することができない。

 逆に阪南大高は後半6分、中村成の右CKをファーサイドへ飛び込んだMF北村隼(2年)が頭で叩き込んで3-0。米子北も12分に葉間田の右クロスのこぼれ球をプレミアリーグ選抜のMF佐野海舟主将(3年)が技ありの左足シュートで決めて1点を返す。

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