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大阪ダービーで緊急J1デビュー、G大阪GK林瑞輝「東くんに危機感を与えたい」

ゲキサカ / 2018年4月23日 17時35分

GK林瑞輝が緊急出場でJ1デビューを飾った

[4.21 J1第9節 G大阪1-0C大阪 吹田S]

 吹田スタジアムに集まった観衆は3万5242人。昨年7月29日のC大阪戦、同8月13日の磐田戦に続く同スタジアムで行ったリーグ戦史上3番目の入場者だった。試合前から感じるダービー独特の雰囲気。そんな試合で、ガンバ大阪の下部組織からの生え抜き21歳GKは、J1デビューという記念日を迎えた。

 出番は突然だった。前半16分、守護神・東口順昭が味方との接触プレーで負傷。顔面を強打していたため、プレー続行困難となった。「ファーストプレーを集中しようと思って入りました」。大阪ダービーという特殊な雰囲気の中、落ち着いたプレーを見せたGK林瑞輝は、J1デビュー戦を完封で飾った。

「なかなか声も通らない中で、飛び出しやフィードの部分で持ち味を出そうと思ったけど、まだまだ出来たなと思っている。(試合後は)『ガンバクラップ』で照明が消えへんかったのが残念でしたけど(笑)、サポーターの笑っている顔とか見れて良かったです」

 林は「かなり楽しめました」と振り返った。心を落ち着かせていた要因として、水曜日の“デビュー戦”があった。林は18日に行われたルヴァン杯浦和戦でトップチームデビュー。チームは敗れたが、個人としては手ごたえを得た試合になっていた。「ルヴァンを経験していることがかなり大きかった。出ずに今日を迎えていたら確実にもっと緊張したと思います」。

 プロ4年目でようやく巡ってきたチャンス。トップチーム昇格前は世代別日本代表を経験し、13年にはU-17W杯にも出場した。そんな林だが、15年にトップ昇格後は日本代表GK東口の厚い壁に阻まれ、トップチームでの出場はなし。16年からU-23チームが参戦するJ3リーグにコツコツと出場し続けた。

 ただし本当の勝負はここから。J1デビューを飾ったからといって東口との距離が縮まったとは微塵も感じていない。東口の負傷により、次戦以降はゴールマウスを守る可能性は高いが、「自分に出番が回ってきた時に向けて準備するだけ」と気合も十分だ。

「今、自分に足りないと思うのは単純なセーブ力。それは東くんよりはかなり劣っていると思う。そのためにはもっと走れるGKにならないといけない。シュートを打たれたら僕は一歩じゃ届かない。細かいステップだとか、そういったところを伸ばしていければ、東くんにもっと近づけるのかなと思います」

「東くんがこのチームで絶対的守護神でやっている中で、誰かが蹴落とすくらいの気持ちでやらないといけないとずっと思っていた。いざ自分がセカンドGKになって、チャンスが巡ってきたときに東くんに危機感を与えられるようになれば、東くんも僕ももっと成長すると思う。もっと危機感を与えられるように、出た時は最高のプレーをして切磋琢磨していきたいです」

(取材・文 児玉幸洋)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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