川崎F史上初・高3プロ契約のFW宮代大聖、「アピールする場所」で“結果”にこだわる
ゲキサカ / 2018年5月6日 17時29分
[5.5 高円宮杯プリンスリーグ関東第5節 川崎F U-18 2-1 大宮ユース 川崎F麻生G]
高校卒業を待たずにプロ契約を締結した川崎フロンターレU-18のFW宮代大聖(3年)にとって、今季の目標は「トップチームでの試合出場」だ。そのために、育成年代の試合ではチャンスメークの役割も真摯にこなしつつ、「1試合1得点以上」という厳しいハードルを課している。
大宮アルディージャユース戦に2トップの一角で先発した宮代は、主にチャンスメークで輝きを放っていた。中盤に下がってボールを受けると、細かいタッチで前を向き、攻撃の起点として機能。MF山田新(3年)が1点目につながるPKを獲得した場面では、ノールックのスルーパスで決定機につなげていた。
「相手の動きが見えたので、味方がタイミング良く抜け出してくれて、あとは出すだけだった」。スルーパスのシーンをそのように振り返った宮代は、中盤での役割について「そこは自分の特長でもあるのでこれからも続けていきたい」と述べた。その一方で、次のような言葉を続けた。
「でも、やっぱり自分の一番の仕事はゴール前。最近は結果が出ていないので、個人的にも結果にこだわっていかないといけない」。そのこだわりはチームに貢献することだけでなく、トップチームを意識しているからでもある。「トップの試合に絡めるのが一番良いけど、そのためには確固たる結果が必要。ここがアピールする場所になる」と考えているからだ。
現在はトップチームの練習にも参加し、「吸収して成長していければいい」と着実なスキル向上を志すかたわら、育成年代では「1試合1得点以上という、これまで毎年言ってきたことを達成し続けたい」と高い目標を掲げている宮代。その先にはトップチームデビューだけでなく、再び背負う“日の丸”への道もつながっているだろう。
大宮ユース戦でプリンスリーグはいったん中断。過去2年間にわたって全国ベスト4という結果を出している日本クラブユース選手権の関東予選が始まる。過去2年間もエースとして君臨していたストライカーは「今までは先輩に引っ張ってもらっていたので、今度は上級生としてチームを引っ張っていく。自分の得点で優勝したい」とクラブ史上初の全国タイトルを見据えた。
(取材・文 竹内達也)●2018高円宮杯プリンスリーグ特集
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