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初V・宇都宮短大附は負傷欠場の主将のために一丸。注目CB吉川「素直に嬉しい」

ゲキサカ / 2018年5月14日 6時51分

宇都宮短大附高初Vの瞬間、CB吉川義人主将(左)とMF長谷川流星が喜び合う

[5.13 関東高校大会栃木県予選決勝 宇都宮短大附高 1-0 佐野日大高 真岡市総合陸上競技場]

 宇都宮短大附高にとって初の栃木制覇を決めた瞬間、決勝点のMF長谷川流星(3年)はピッチへ飛び出してきたコーチングスタッフの祝福を受けると、その後、遅れて歩み寄ってきたCB吉川義人主将(3年)の下へ。そして、涙顔でタイトル奪取を喜びあった。

 吉川は国体選抜も経験しているチームの大黒柱。だが、関東大会予選開幕直前に負ったくるぶしの怪我によって、今大会は1試合も出場することができなかった。それでも、長谷川が「キャプテンなのでみんなを支えてくれるし、(その言葉で)みんなも気持ちが上がる。“お父さん的な存在”」という主将は一人ひとりを声で鼓舞し、勇気づけることで一緒に戦い続けた。

 チームメートたちも「キャプテンがいない中で、みんなでキャプテンのためにという気持ちを持って戦えたことが良かった」(長谷川)とサポートしてくれる吉川のために戦い抜き、チームの歴史を変えた。

 優勝写真撮影後、チームメートから胴上げされた吉川は、試合に出れなかった悔しさを全く見せずに「素直に嬉しいです。今大会無失点で安定感は凄かったと思います」とコメント。そして「(声を出すこと、チームを勇気づけることで優勝の)役には立てたんじゃないか」とはにかんだ。

 吉川は怪我の回復を見ながらインターハイ予選へ向けて準備する構え。彼が復帰すれば、ともに180cmを超えるゲーム主将DF佐藤優悟(3年)との大型CBコンビが構成されることになりそうだ。「練習から2人でしゃべっていて、気になる所は細かくチェックして試合に臨むようにしています」と吉川。注目のCB2人でより強固な守りを見せるか。

 声と仲間のミスをカバーすることを特長とする吉川は「後ろから支えられる、絶対的な存在でいたいです。インターハイ、選手権獲って3連覇したい」。まずは焦らずに復帰を目指し、先発の座を再び勝ち取ること。そして、170人の部員の代表としてピッチに立ち、次はプレーでタイトル獲得に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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