[MOM2509]東山FW久乗聖亜(3年)_2G2Aの活躍!鎌田の母校に要注目のアタッカー
ゲキサカ / 2018年5月22日 23時32分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.20 総体京都府予選準々決勝 東山高 8-0 洛南高 東山高総合G]
「全然申し訳ないくらい。凄く鎌田くんとは比べ物にならないと思うんですけれども、そう言ってもらえるからには恥じないプレーをしたいですし、勝たせるプレーをしたい」。
東山高の先輩でドイツ・フランクフルトに在籍するMF鎌田大地と比較される声に対し、本人はとても謙虚な口調で期待に応えるプレーを誓う。この日のインターハイ京都府予選準々決勝、そのFW久乗聖亜(3年)は抜きん出た動きでチームを快勝へと導いた。
177cmの高さと足下の技術の高さを活かして前線でボールを収める一方、タイミングの良い動き出しからハイサイドへの抜け出しを繰り返す。そして右クロス、左クロスでそれぞれゴールを演出。スペースを縫うドリブルやDFを巧みな切り返しで外すなど多彩な動きを見せた10番はPAでの勝負強さも見せてチームの3点目と5点目を叩き出した。
福重良一監督は「スルーパスで見ているところが似ている」と鎌田を彷彿とさせる部分について語っていたが、確かにパスの出しどころも面白い。前方をほぼ塞がれた状況から相手の致命傷になるようなパスを通す巧さも印象的だった。
ただし、本人はもっと得点できたこと、また「まだ自分の中でボール来た時に焦っていたり、ヘディング勝てないところだったり、パスミスもあったり、未熟なところがある。改善していきたい」と課題も口にしていた。クロスでゴールを演出した左足についても「シュートの威力は上のレベルでは入らないと思うので強くしていきたい」と自身の現状に納得していない。
それでも、京都U-15時代まで小柄なボランチで、身体の成長とともにポジションを前線へ移していった久乗は柔らかさと鋭さを兼ね備えた注目のタレントだ。中学入学は140cm台だった身長は3年間で約20cm伸び、高校でさらに成長して現在177cm。クレバーなパサーだったという中学時代の良さを残したまま、シュートへの意識や競り合いの身体の使い方を身に着けて飛躍を遂げようとしている。
福重監督は「一番は走れるようになった」と変化のポイントについて説明する。プレースタイルは強引ではないものの、動きの量と質が向上し、ヘディングで決める力強さも身に着いてきている。「春は潰されて逃げるようなプレーを選んでいた」(福重監督)という部分も変化。プリンスリーグ関西で戦ううちに本人が「自分が行った方が効果的かなと思うようになってきたり、抜けるという自信もついている」と意識を変え、自分で勝負する部分も増やしたことが、より周囲を使う巧さを引き立てている。
自分の特性をより伸ばして、「行けるならば挑戦したい」というプロへ。「自分、強引に行くタイプではないと思っています。でも、周りを見て、落ち着いて仲間を活かすプレーとか、キックで決めきる決定力は自分の良さだと思っている。ネイマールのように、テクニックも多彩でシュートも巧いという選手になりたい」という姿により近づき、チームを勝たせてインターハイでスカウトたちにアピールする。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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