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大怪我から“帰ってきた”U-21代表FW小川航基、東京五輪への「スタートラインに立った」

ゲキサカ / 2018年5月23日 21時28分

年代別日本代表に復帰。トレーニングに参加したU-21日本代表FW小川航基(磐田)

 2020年東京五輪世代のエース候補がリ・スタートを切る。第46回トゥーロン国際大会2018(フランス)に出場するU-21日本代表が23日午後、フランスへの出発前に千葉県内で約1時間30分のトレーニングを行った。エースとして97年生まれ世代を牽引してきたFW小川航基(磐田)が、左前十字靱帯断裂及び左膝半月板損傷の重傷を負った17年U-20W杯ウルグアイ戦(5月)以来となる年代別日本代表でのプレー。大怪我を乗り越えてきたエース候補が東京五輪へのスタートラインに立った。

 U-21日本代表はこの日、横内昭展監督代行の指導の下、8対8プラスフリーマンの攻防や3対2のオフェンスディフェンスなどを実施。旧友たちから「膝、大丈夫?」と声を掛けられながら迎えられたという小川は雨中でフルメニューを消化した。

 磐田の名波浩監督からは「まだ前のオマエだとは思っていない。コンディションを上げてこい」と言われているという。小川自身、まだ負傷前のコンディションまで戻っていないことを実感している。同年代とのトレーニングでは凄みすらあったボールキープ、仕掛け、シュートが見られたシーンはまだわずか。1対1でボールを奪われるシーンやミス、シュートを決めきれない場面もあった。

「前の良かった時のイメージだったら、まだ一番良い時には戻っていない。簡単にコンディションの戻る怪我ではない。勝負はこれからだと思います」

 それでも表情は暗くない。思い描いてきた1年間でなかったことは間違いないが、その中で得られたものもあると感じている。「外から見て色々な人と出会えましたし、人間的なところで一皮剥けたのかなと思います。順風満帆に行っている選手なんていないと思いますし、大きな怪我があったからこそ今があると思えるように、ここから頑張っていきたい」。磐田で徐々に出場時間を伸ばし、まずは“いるべき場所”であるU-21日本代表まで戻ってくることができた。焦らずにさらにコンディションを高めて、「(U-21代表から求められているのは)ゴールだと思っていますね」という結果を目指していく。

 DF中山雄太(柏)やMF三好康児(札幌)らAFC U-19選手権やU-20W杯をともに戦った選手、また新たにチームメートとなった選手たちとともにトレーニングしたこの日は特別な一日に。目指してきた場所に立った小川は、新たなスタートを切る。「本当に今日、初日の練習ですけれども、スタートラインに立ったと言うかようやく戻ってきて、ここから本当に勝負していって、競争してどんどん、どんどん個人としてもチームとしても上に行けるようにやっていかないといけないと改めて思っています」と力を込めた。
 
 トゥーロン国際大会の予選リーグではトルコ、ポルトガル、カナダと対戦。「期待されて、期待以上の結果を残していきたい」という小川が、次はブルーのユニフォームをまとって試合のピッチに立ち、ゴールを決めて東京五輪への一歩をまた踏み出す。
 
(取材・文 吉田太郎)●第46回トゥーロン国際大会2018特集

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