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日本代表に重要なのは“施設”と“高地”!?成功体験に基づいた準備とは

ゲキサカ / 2018年5月25日 7時36分

2010年W杯。岡田ジャパンはスイスで直前合宿を行った

 ロシアW杯登録メンバー前、最後のテストマッチであるガーナ戦に向けた日本代表27選手が発表された。21日からは国内合宿もスタートし、W杯への機運は高まっている。
いまから16年前、日韓W杯日本代表のコーチとして史上初の決勝トーナメント進出に貢献した山本昌邦氏が、“準備”の重要性を説く。

日本代表はロシアのクラブチームのひとつ、ルビン・カザンの施設をロシアW杯でのベースキャンプとして使用する。発表当時、技術委員長を務めていた西野朗現日本代表監督は、施設の充実ぶりを強調していた。ベースキャンプ地の重要性とは――?

 4年前のブラジル大会と比べて、会場間の距離がかなりコンパクトになったのがロシア大会の特色のひとつです。一番遠いソチからサンクトペテルブルクまで約2時間半で移動できます。

 大会中の日本のベースキャンプ地は、どの会場にも1時間くらいで行けるカザン。ロシア1部リーグに所属するルビン・カザンの施設をまるまる借りることができたのは、大きなアドバンテージと言えるでしょう。グループリーグの組み合わせ抽選会の後だと各国争奪戦になるため、いい施設を確保することはむずかしくなります。そのため、抽選会の前にルビン・カザンの施設はおさえていました。

 日本が初めて決勝トーナメントに進出した2002年日韓大会のグループリーグの会場は、初戦のベルギー戦が埼玉、2戦目のロシア戦が横浜、最後のチュニジア戦が大阪でした。3都市の真ん中にあって、アクセスが便利だった静岡県の北の丸にベースを置きました。

 W杯期間中はどんな練習をやるのか、FIFAへの提出が義務付けられていて、15分はメディアへ公開練習を行わなければなりません。北の丸では、施設内のゴルフ場に練習場を特設して、ケガ人のチェックなど本当に“見られたくない”練習をやっていましたのですが、ロシアでも敷地を全部貸し切っているので同じことができると思います。

 また、今大会は、トレーニングマッチの相手としてU-19日本代表もロシア入りし、同じ敷地内に宿泊することになっています。世代別代表が帯同するのはW杯6大会目にして初の試みで、対戦国の対策を講じるための練習相手としてはうってつけです。U-19の選手たちもW杯の空気を知ることができるので、日本サッカー界としては未来の投資にもなります。

 トレーニングはもちろんですが、長い大会を集団で戦い抜くには、“栄養”と“休養”とのバランスをうまくとることがポイント。

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