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劣勢も、失点後に変化して追いついた阪南大高が履正社から勝ち点1もぎ取る:大阪

ゲキサカ / 2018年5月28日 20時21分

PK戦で勝利した阪南大高(青)がわずかに全国へ前進

[5.27 総体大阪府予選決勝リーグ第1戦 履正社高 1-1 阪南大高 J-GREEN堺S1]

 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(三重)への出場2枠を懸けた大阪府予選は27日、決勝リーグへ突入。2年ぶりの全国出場を目指す履正社高と2年連続の全国出場を狙う阪南大高との一戦は1-1で引き分けた。なお、順位決定時の参考のために行われたPK戦は、阪南大高が6-5で制している。

 プレミアリーグWESTに所属する阪南大高とプリンスリーグ関西の履正社との強豪対決は1-1で引き分けた。阪南大高はエースFW和田育主将(3年)のスピードを活かしてゴールに迫るシーンがあったが、主導権を握ったのは2日前に導入したという3バックの新システムが効果を発揮した履正社の方だった。

 平野直樹監督が「(3バックが)にわかの割にはよくやった」と振り返ったように、前半半ばからボールを握る時間帯を増やした履正社はMF濱瞭太(3年)の展開力やFW野口天葵(3年)の仕掛けなどを活かして攻撃。そして3バック導入のきっかけでもある両WBの攻撃力が光った。

 右WB作田龍太郎(3年)が繰り返しゴール前に飛び出してあわやのシーンに絡むと、左WBの藤原聖大(2年)もそのスピードを活かして相手を苦しめる。また阪南大高のキーマンの一人、長身FW椎悠輔(3年)を183cmの長身ストッパー、DF水口湧斗(3年)が封じてみせるなど、拮抗した展開の中で主導権を握っていた。

 一方、濱田豪監督が「(試合を)堅くしにいった」という阪南大高は相手WB作田に苦戦をしていたものの、全体の守備意識高く、ともに空中戦や局面で強さを発揮するCB高木践(2年)とCB中川空(3年)中心に要所を封じていた。

 だが、履正社が後半7分にスコアを動かす。履正社は左クロスのこぼれ球に反応した作田がミドルレンジから右足ハーフボレー。これがGKの頭上を見事に射抜いて先制ゴールとなった。ファインショットによってリードを奪った履正社は着実に時計の針を進めていく。

 対して阪南大高は10番MF中村成龍(3年)とMF斉藤隆(2年)のダブルボランチを縦関係にして反撃。斉藤が良くセカンドボールを拾って攻撃に繋げると、中村のスルーパスなどから何とかゴールをこじ開けようとする。

 濱田監督は「(勝ちたいという思いや勢いが出るのが)失点してから。(前のめりになるのを)こっちがコントールするくらいにならないと」と不満を口にしていたものの、失点してスイッチの入った阪南大高は攻撃を加速。相手に跳ね返されながらも攻め続けると後半30分、阪南大高は右コーナー付近からSB北村隼(2年)がクロスを放り込む。これをファーサイドのMF中村陽紀(2年)が頭で折り返すと、ゴールを背にボールを受けた和田がターンしながら右前方に持ち出して右足シュートをゴールに突き刺した。

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