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朋輩がいま明かす、日本代表監督・西野朗の最も優れている能力とは…?

ゲキサカ / 2018年6月2日 8時0分

アトランタ五輪の2年後、西野朗は柏レイソルの監督に就任、チームを上位に導きクラブ初のタイトルであるナビスコ杯(現ルヴァン杯)も獲得した。その後に指揮を執ったガンバ大阪では、リーグ王者、ACL王者をはじめ多くのタイトルをもたらし、黄金時代を築く。神戸、名古屋を合わせた4チームで重ねた勝利は「270」におよぶ――。

 西野監督はアトランタ五輪のブラジル戦では守って耐えて1-0で勝ち切る現実的なサッカーを展開した一方、その後に指揮をとったガンバ大阪や柏レイソルでは攻撃的なサッカーで魅せました。

 J1での勝利数は、前人未到の270勝です。2位のネルシーニョ監督が173勝ですから、ダントツの数字ですよね。この270勝の一つひとつに成功体験があります。

 サッカーの試合は生き物のようなもので、相手だけでなく、自分たちもメンバーやコンディションが同じ試合はひとつとしてありません。気候も毎試合違います。そんな中で、ゲームを読んでチームを勝利に導いていく経験値を培ってきた人です。西野監督の頭の中には、“勝利の方程式”のページが270勝分あるということです。

 いろいろな監督に話を聞くと「西野さんは采配のミスをしないんだよね」と口をそろえて言います。「だから嫌だし怖い」と。あとは「自分たちがされたら嫌だなと思うことを西野さんはやってくる」ということもよく聞きます。これらは、実際に対戦したことのある人だからこそ、感じることができるんでしょうね。

 西野監督が試合中に怒鳴っているのを見たことがないかもしれません。感情的にならず、常に冷静に状況判断ができる方ですね。そこが一番の強みではないでしょうか。

 選手だけでなく、監督の世界も感情に左右されたら自分の良さを出せません。どんな状況においても、うまく分析して、的確な手を打つ。サッカーは感情的になるスポーツではありますけど、感情をコントロールしないといけないんです。

 監督業は批判が当たり前の世界ですから、精神的にもきついです。監督業を何十年もやっている西野監督は任せられるところは人に任せるタイプなので、バランス感覚も良いんだと思います。監督の中には全部自分でやろうとする人もいるんですが、そうすると長くは保ちません。私は自分でやろうとしちゃうタイプです(笑)。

ロシアW杯を2か月前にして、日本代表監督に就いた西野朗。“コミュニケーション不足”が解任の原因とされる前任者から引き継いだ日本人指折りの名将は、どんなチームづくりをしていくのだろうか――?

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