“メッシ級”ドリブルで三ツ沢沸かせた横浜FM仲川輝人、プロ4年目の覚醒
ゲキサカ / 2018年6月2日 18時32分
[6.2 ルヴァン杯PO第1戦 横浜FM4-2神戸 ニッパツ]
横浜F・マリノスのFW仲川輝人が、FWリオネル・メッシを彷彿とさせる圧巻のパフォーマンスを見せた。
同点で迎えた前30分、ルーズボールを拾った仲川は、スピードに乗ったドリブルからDFティーラトン、DF北本久仁衛をかわす。最後はDF高橋峻希のブロックより先に左足を振り抜き、逆転弾を決めた。
さらに同点とされて迎えた後半21分、右サイドを抜け出すと冷静にマイナスに折り返す。MF天野純の逆転弾をアシストし、勝利を呼び込んだ。
専修大時代は関東大学1部リーグを史上初の4連覇に導く絶対的エースとして活躍。大学No.1ストライカーの名を欲しいままにし、161cmの小柄な体を生かしたスピード豊かなプレースタイルは“怪物”とまで評された。
しかし大学4年生の秋に右膝前十字靭帯および内側側副靱帯断裂、右膝半月板損傷の大怪我を負ったことが、歯車を狂わせた。横浜FMに入団した2015年はリーグ戦2試合の出場にとどまると、翌年途中に町田に期限付き移籍。3年目の昨季も福岡に武者修行に出るなど、本来のパフォーマンスを取り戻せずにいた。
プロ4年目。勝負の年。横浜FMに戻った仲川は、「まずは怪我をしないこと」とテーマに体づくりから見直した。プログラムに取り組んだことで、「4年目にして自分とのコミュニケーションも分かってきた」という。そして5月2日の磐田戦ではJ1初ゴールを記録。同19日の長崎戦では初のマルチゴールも決めた。「そういう部分が結果に繋がっていると思うし、コンディションの良さにも繋がっているのかなと思います」。
自信の表れはこの試合でも見えた。前半30分の得点の直前に、仲川はDF山中亮輔のアーリークロスに反応。しかしGKと1対1の場面を外してしまっていたが、「またチャンスは来るかなと思ったので、そのチャンスを確実に仕留められるように準備していました」と動じることなく、冷静に切り替えが出来ていたという。才能豊かな小兵FWが完全復活の時を迎えている。
(取材・文 児玉幸洋)
●ルヴァン杯2018特設ページ
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