1年生FW島崎ら奮闘。ルーテル学院は新人戦の0-7から1点差まで差詰めるもあと一歩:熊本
ゲキサカ / 2018年6月7日 8時10分
[6.6 総体熊本県予選決勝 大津高 2-1 ルーテル学院高 水前寺競技場]
県新人戦の0-7大敗から、今回は1-2。大津高を大いに苦しめたルーテル学院高だが、小野秀二郎監督は勝ち切れなかったことを非常に残念がっていた。
立ち上がりから動きの硬い大津に対し、ルーテル学院は伸び伸びとしたプレー。持ち味の運動量の多さも活かしてセカンドボールを支配し、大津相手に存在感ある動きを見せた1年生FW島崎大河が攻撃の起点となり、FW竹宮彪真主将(3年)やMF野口慶悟(3年)がシュートを狙っていく。
前半13分に先制され、その後もクロスまで持ち込まれていたものの、CB成田澪史(3年)とCB徳永敦優(3年)を中心に跳ね返し、1点差のまま食らいつく。そして「1対1を仕掛けたり、ボールを収めて何回かかわせたと思います」という島崎がボールに絡んで局面を切り崩すシーンもあった。後半残り10分を切ってからは徳永敦を前線に上げてパワープレーへスイッチ。だが、2年生の増えた守備陣が耐えきれずに2点目を奪われてしまう。
試合終了間際に野口のFKを交代出場のFW瀬戸良太(2年)が頭で合わせて1点を返したものの、その直後に試合終了。惜しい試合を演じただけに、より悔しい敗戦となった。小野監督は試合後、勝負どころで力を発揮できなかった2年生たちにハッパをかけたという。そして「いい試合をして行けると思っていたら、またやられてしまう。心技体揃えて詰めないといけない」と語った。
エース竹宮が今大会の初戦直前に怪我から復帰。ベストコンディションではない中で連戦を戦わなければならない苦しさがあった。だが、この日足りなかった部分は、エースの復調によってかなり埋めることができそう。また「シュートをしっかりコースに打てていなかったので、そこを選手権までに打てるように日々の練習から頑張っていきたいです」という成長株・島崎らが全員でさらに成長し、冬は大津の3冠を阻む意気込みだ。
竹宮は「(全国3位に入ったルーテル学院)中学校の時みたいに自分が決めて全国に連れていったり、勝ち進んでいきたいです。大津を追い越すために監督の練習を信じて、みんなで取り組んで信じてやれば勝てると思います」。この日の悔しさを胸に努力を続け、選手権出場権を掴む。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018
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