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「サッカー選手か、神経外科医か…」 W杯メンバー最年少はイラン生まれ、豪州育ちの19歳

ゲキサカ / 2018年6月7日 10時2分

ロシアW杯のメンバー中最年少のオーストラリア代表MFダニエル・アルザーニ

 オーストラリア代表MFダニエル・アルザーニ(19)は、全32チーム中最年少の若さで、ロシアW杯の公式メンバーリストに名を連ねた。そんなイラン生まれのアタッカーは、わずか1週間前に代表デビューを飾ったばかり。サッカー人生を支える両親にも見守られながら、晴れ舞台での出番を楽しみにしているようだ。

 メルボルン・シティでプレーするアルザーニは、ロシアW杯にリストアップされた選手の中で唯一の1999年生まれ。早生まれのため、日本の制度でいえば“高卒1年目”にあたる。今月1日に行われた国際親善試合チェコ戦で代表デビューを飾り、10分弱にわたってピッチに立った。

 こう見れば順調なキャリアだが、メルボルンのトップチームでプレーするようになったのはわずか半年前。鋭いドリブルを武器に最初の2試合で4アシストを記録し、すぐさま頭角を現したものの、A代表ともなれば夢物語だった。だが今年5月、ロシアW杯の予備登録メンバーに突然選ばれた。

「電話をくれた時、彼は泣いていた。でも、私はとても誇らしい気持ちになり、とても幸せでした」。彼の母親は『ABCラジオ』に対して語っている。彼女によれば「いつも、いつもサッカーばかりしていた」というアルザーニ。「だから、うちの中はいつも空っぽ。壁には何もかけられなかったわ」と懐かしそうに振り返る。

 イランで生まれ、7歳でオーストラリアにやってきた彼の転機はシドニーに移り住んでいた時のこと。当時の校長から「将来は何になりたい?」とインタビューを受けた。「グリーンとゴールド(オーストラリア代表)のユニフォームを着たい」。そう即答したアルザーニだったが、「次に神経外科医になりたいです」と続けた。

 そこで校長は「どちらも達成するのは難しい。一つを選択しなければならないよ」と伝えたという。そして、彼はサッカーを続けていくことを選んだ。また、その後にはイラン代表入りのオファーもあったが、オーストラリアを選んだ。そして、誰もが憧れるW杯行きのチャンスを19歳にしてつかんだ。

 アルザーニを支えてきた父親は「オーストラリアに移住して良かった。私はオーストラリアが大好きで、文化、環境、人々の温かさ、その全てを愛している。ダニエルがオーストラリアに誇りを持ってくれることを願っている」とコメント。そんな両親は現在、オーストラリア代表のキャンプ地で息子の成長を見守っているという。
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