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[MOM2534]東山FW長坂大陸(3年)_抜け目なく、狙って決めた先制点

ゲキサカ / 2018年6月8日 20時8分

東山高FW長坂大陸は先制点を決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 総体京都府予選決勝 東山高 2-0 京都橘高 西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場]

 狙っていたからこそ生まれたゴールだった。前半9分、東山高が自陣から相手DFラインの背後へロングフィードを送り込む。敵陣深くまで流れたボールを、相手GKはPAライン上でキャッチしようと捕球体勢に入ったが、それよりもFW長坂大陸(3年)の伸ばした足がわずかに早くボールに触って前へ抜け出し、そのまま無人のゴールへ蹴りこんだ。

「相手GKがボールを処理するところはチャンスがあると思って狙っていました。泥臭いけれど、あのゴールでチームに余裕をもたらせた」(長坂)というスカウティングが実った先制点は、実力が拮抗しているライバル対決の行方に大きく作用する貴重なものだった。

 その後も東山はシンプルに相手の背後を突く攻撃を繰り出す中、長坂は懸命に走って、競り合いって、前線の起点を作ろうとしている。福重良一監督は「まだまだ物足りなさはあるが、バネがあるのでポイントとなれる。(エースの)久乘をサポートするという意味でも最適な選手」と説明する。

 長身ではないが、持ち味のフィジカルや跳躍力を生かして相手DFと競り合い、それに連動して久乘や2列目の選手が動くという攻撃陣はバランスがいい。新チームが発足した当初はFW久乘聖亜(3年)とFW中山翔(2年)が2トップを形成し、長坂は右サイドハーフで起用されていた。それが1月から2月にかけて行われた府新人戦で長坂と中山を入れ替える形を試していく中で、手応えが生まれていく。攻守において献身的に走れる中山が右サイドハーフに適応していったこともあり、現在の組み合わせが定着していったのだ。

 中学ではボランチ、東山でも1年はサイドバック、2年はサイドハーフと様々なポジションを経験してきた長坂自身もFW起用について「相手の背後を狙うことで最終ラインを下げさせて、機動力のあるチームメイトがスペースを狙う。もしくはボールを落として、そこに走りこんでもらう。自分のストロングポイントを生かせていると思います」と好感触を得ている様子だ。 ボランチを務めるMF倉貫直人も「推進力があり、前へグイグイ行ってくれるのが頼もしい。競り合いにも強いので、僕たちもセカンドボールが狙いやすいです」と信頼を寄せている。

コンビを組む久乘とは小学生からチームメイトだ。中学生になり久乘が京都サンガU-15へ進んだことでチームは別れたが、学校は一緒。そして高校で再びチームメイトとなって切磋琢磨しあっている。「仲がよく、お互いのことをわかりあっている。2人のコンビネーションは京都でもトップクラスだと思っています」と自信をのぞかせる。

 全国大会でも、この2トップのパフォーマンスは重要となってくるだろう。その全国へ向けて 「決勝戦でも、もう少しボールを前線で納めて攻撃の時間を増やしたかった。攻撃は京都大会を通じて良くなっているので、前へボールを奪いに行く守備を磨いて、いい形で攻撃につなげたい」と更なる成長を誓う。

(取材・文 雨堤俊祐)●【特設】高校総体2018

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