10人目までもつれ込んだPK戦を制す!市立尼崎が滝川二突破し、兵庫連覇へ王手!
ゲキサカ / 2018年6月9日 10時51分
[6.8 総体兵庫県予選準決勝 滝川二高 1-1(PK8-9)市立尼崎高 アスパ五色メイングラウンド]
市立尼崎が兵庫連覇へ前進! 8日、平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)兵庫県予選準決勝が行われ、昨年度選手権出場校の滝川二高とインターハイ予選連覇を狙う市立尼崎高が激突。1-1で突入したPK戦を9-8で制した市立尼崎が決勝進出を決めた。2年連続2回目の全国大会出場へ前進した市立尼崎は、10日の決勝で神戸弘陵高と戦う。
互いに1人目から7人目までが全て成功したPK戦。先攻・市立尼崎は8人目のキッカー、GK山下颯太(3年)の右足シュートが右ポストを叩いてしまう。だが、その直後、山下が滝川二8人目のシュートを左へ跳んでストップ。そして10人目、市立尼崎はMF広沢季陽(2年)が右隅に決めると、後攻・滝川二のシュートをGK山下が再び左へ跳んで止め、決勝への切符を掴んだ。
「ただただ嬉しかったですね」という山下の下へ、市立尼崎の選手たちが笑顔で駆け寄る。近藤照男監督は「4回戦がPK戦でした。一回経験していることで自信を持ってくれた。彼らが勇気を持ってやってくれた」と選手たちを讃えていた。
ただし、延長を含めた90分間について、指揮官は満足していなかった。前半から試合の主導権を握っていたのは市立尼崎の方。10番FW上野輝人(3年)とFW庄一真の強力2トップが滝川二の守りに穴を開けていたほか、キープ力の高さを示していたMF玉城颯太(3年)や右SB清水泰雅(3年)のドリブル突破や、昨年の予選では10番FWだった左SB前野恵吾(3年)の推進力ある動きなどを活かして滝川二にプレッシャーをかけ続ける。
そしてゴール前のシーンを増やしていたが、近藤監督は「出て来てくれるから、もうちょっと揺さぶりをかけたかった」と首を振る。単独でも行き切れてしまうシーンが多かっただけに、攻撃が単調になった部分もあった。そのため、要所を締める相手から1点を奪うことができない。一方の滝川二は我慢の前半を無失点で切り抜けると、後半はクロスやMF全聖矢(3年)のロングスローで対抗。そして前線で鋭い動きを見せるFW千原颯太(2年)やFW赤瀬来威(3年)が決定的なチャンスを迎えたが、こちらも決めきることができない。
市立尼崎は粘り強く守る滝川二のゴールを破れずにいたが、後半29分にスコアを動かす。相手CKのこぼれ球を繋ぐと、庄が左サイドを独走。そして中央の上野へパスを通すと、相手のタックルを巧みにかわした上野が左足シュートをゴールに突き刺した。試合終盤に強力2トップの攻撃力が炸裂。市立尼崎が白星に大きく近づいた。
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