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「ウチの心臓」。早川と森田がゲームコントロールした作陽が就実を4発撃破:岡山

ゲキサカ / 2018年6月10日 4時14分

前半28分、直接FKを決めたMF早川海瑠がゴールを喜ぶ

[6.9 総体岡山県予選準決勝 作陽高 4-2 就実高 笠岡陸上競技場]

 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)岡山県予選準決勝が9日に行われ、作陽高が4-2で就実高に勝利。作陽は10日の決勝で倉敷古城池高と戦う。

 「ダブルボランチがやらないと、このチームは負ける」。

 これは作陽の野村雅之総監督と酒井貴政監督が、早川海瑠と森田圭亮のダブルボランチに常に言っている言葉だ。

 それほど今年のチームはこの2人の出来に懸かっていると言って良い。早川は昨年からのレギュラーで攻撃センスに溢れ、相手の逆を突くプレーと攻撃のスイッチを入れる縦パスでチームを活性化させる。逆に森田はレギュラーを掴んだのは今年からだが、ボールを奪う技術は一級品。細かいステップワークと重心のバランスに優れ、相手の間合いを見ながら、最終的には自分の間合いに持ち込んでボールを奪い取る。

 攻の早川と守の森田。インターハイ岡山県予選準決勝の就実戦でも、このコンビの連携は冴え、前半から作陽がイニシアチブを握った。開始早々の5分にDF今津遼太郎のクロスをMF原本蓮太郎が押し込むと、28分には原本の突破で得たFKを早川が左足で直接蹴り込んで追加点。前半アディショナルタイムには早川のラストパスを森田が蹴り込んで、試合を決定付ける3点目を挙げ、前半で3-0のスコアにした。

 後半、就実の反撃にあうと、6分にMF吉田進悟、9分にもMF永田椋也に決められ、1点差に迫られた。だが、11分にMF桑畑星凪が4点目を決めて、終わってみれば4-2の勝利。早川と森田のコンビから生まれた3点目が決勝弾となった。

「後半、3点のリードがあったので、気の弛みというか、うまく全員の気持ちのスイッチが入らない状態で2失点をしてしまった。それは反省すべき点です。でも、攻撃陣はメンバーが代わっても同じだけの力を持っているし、その後にすぐに突き放す点が取れたことはポジティブなことだと思います」。

 試合後、森田がこう語ったように、3点のリードが逆にリズムを狂わせてしまったが、最後は自分達のペースに引き戻したことは評価出来る試合だった。試合全体を見ても、ダブルボランチのゲームコントロールは「やっぱりウチの心臓だね」と野村総監督も目を細める出来だった。
 
 2人は奈良県出身。「森田とは中学の奈良トレセンでボランチコンビを組んでいたし、一緒に作陽に来てからも昨年、プリンス中国でたまに一緒にコンビを組んでいた。森田の守備力のおかげで前に行けるし、信頼出来るパートナーです」と早川が信頼を語れば、森田も「早川のやりたいことや動きは分かるので、いかに僕が支えられるか。凄く良い連携が取れているからこそ、これからは時には僕も前に出て、2人で攻撃に厚みを加えることをやっていけたらなと思います」と、信頼とこれからの将来像を描いた。

「まずは決勝で僕らがしっかりと安定したプレーをして、インターハイに出場したいです」(早川)。

 作陽が誇るチームの心臓は今年のチームの最初の目標であるインターハイ出場を勝ち取るべく、自らがキーマンになることを望んで岡山のファイナルの舞台に君臨するつもりだ。

(取材・文 安藤隆人)●【特設】高校総体2018

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