川島を擁護する東口「キャッチよりパンチングというのはGK目線ではあり得る」
ゲキサカ / 2018年6月25日 21時14分
同じGKとして気持ちは分かるからこそ、その表情は神妙だった。日本代表GK東口順昭(G大阪)は前日24日のセネガル戦(2-2)後、1失点目のシーンについてGK川島永嗣(メス)と一緒に振り返ったことを明かした。
「(川島)永嗣さんと話したり、GKコーチ、GK陣でどうしたらいいかという話し合いはあった」。前半11分に先制を許した場面は、セネガルの右クロスがファーサイドに流れたところをMF原口元気がバックヘッドでクリアしたが、これが小さくなり、こぼれ球をDFユスフ・サバリに拾われた。サバリのシュートを川島はパンチングで弾いたが、これが目の前のFWサディオ・マネに当たって跳ね返り、ゴールに吸い込まれた。ミスが重なっての失点を東口が「GK目線」で解説した。
「目の前の選手が足を出してきて触るかもしれないということを想定したら、キャッチよりパンチングというのはGK目線としてはあり得る。結果としてはキャッチしたら良かったとなるけど、実際にやっていたらあれ(マネの存在)は目に入ってくる。ああいうところで足が伸びてくる可能性があるのがアフリカ人だし、難しい判断だと思う」
試合後、川島と直接話したときには「(川島)永嗣さん自身、『安全に行き過ぎた』と言っていた」という。原口のクリアが中途半端だったことに関しても簡単にCKに逃げるべきだったとの意見もあるが、「相手も高いし、簡単にセットプレー、CKにしたくない心理もある」と指摘。「それも結果論で『簡単に切っておけば』と言われる」と、2人を擁護した。
「最後はGKが止めないと勝ち上がっていけない。それだけ責任があるというのをあらためて今大会で感じた」。ミスが失点に直結するだけでなく、一つのミスがフィールド選手以上に目立つのがGKでもある。3大会連続で日本の守護神を務める川島へのリスペクトも込め、東口は「難しいですね、その中でやっていかないといけないのは」と実感を込めて言った。
(取材・文 西山紘平)
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