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20年ぶりの4強に導いた“手負い”の守護神

ゲキサカ / 2018年7月8日 9時43分

MFルカ・モドリッチと喜びを爆発させるGKダニエル・スバシッチ

[7.7 ロシアW杯準々決勝 ロシア2-2(PK戦3-4)クロアチア ソチ]

 守護神がまたもや魅せた。PK戦まで持ち込まれた準々決勝ロシア戦。チームに勝利をもたらす活躍を見せたのがクロアチア代表GKダニエル・スバシッチだった。

 同じくPK戦にもつれ込んだ決勝トーナメント1回戦デンマーク戦では、驚異的な反応を見せた。1人目のMFクリスティアン・エリクセンのシュートを右に飛んで弾き出すと、4人目のMFラセ・シェーネも同じく右に飛んでストップ。さらに5人目のDFマティアス・ヨルゲンセンが真ん中に蹴り出したシュートに対し、スバシッチは左に飛んでいたものの、残っていた足で阻む。3本のシュートをストップする活躍で20年ぶりのベスト8へと導いた。

 そして、迎えたロシア戦。2試合連続でPK戦を迎えると、ロシア1人目のFWフョードル・スモロフのシュートに対し、右に飛ぶ。ボールは飛んだ自身よりも内側に来たが、残っていた左手を瞬時に伸ばしてストップした。クロアチア2人目MFマテオ・コバチッチがGKイゴール・アキンフェエフに阻まれ、ロシア3人目DFマリオ・フェルナンデスが枠を外し、3-3で迎えたクロアチア5人目のはMFイバン・ラキティッチ。

 スバシッチはゴール脇にヒザをついて、背番号7の成功を祈る。そして、右足から蹴り出されたボールがゴールネットを揺らした瞬間に、両手を広げて歓喜を爆発させた。

 この試合の後半アディショナルタイムだった。後方に流れてきたボールを処理した際、スバシッチは右太腿を痛めた素振りを見せていた。その時点で交代カードは3枚使っており、交代はできない。90分間を終え、延長戦を迎える前にはトレーナーから念入りなマッサージを受けていた。そして、延長前半7分には負傷したDFシメ・ブルサリコが交代を余儀なくされ、延長に入って使える4枚目のカードも切ってしまう。だが、守護神はピッチに立ち続け、チームにベスト4行きの切符をもたらした。

 この試合におけるスバシッチの貢献度の高さを理解しているからこそ、両手を広げた守護神の胸にすぐさまラキティッチが飛び込む。そして、2人がピッチに倒れ込んだ直後にはハーフウェーラインから走り込んだチームメイトが次々と飛び込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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