トップチーム期待の長身2年生GK、金沢U-18上田樹「夢が目標に変わってきた」
ゲキサカ / 2018年7月24日 6時35分
[7.23 日本クラブユース選手権U-18大会GL第2節 FC東京U-18 2-0 金沢U-18 前橋総合]
「今まではJリーグの試合に出るのが夢だった。でも、トップチームに2種登録されたことで、その夢が目標に変わってきた」。ツエーゲン金沢U-18のGK上田樹(2年)はクラブが大きな期待を寄せる逸材。週の半分は学校を公欠してトップチームの練習に参加しており、順調にプロ選手への階段を駆け上がろうとしている。
まだ成長が止まっていないという186cmの長身に、すらっと伸びたリーチの長い手足。全国大会初出場を果たした金沢U-18の最後尾には、他の強豪チームも羨むような2年生タレントが君臨している。「小さい頃から地元のプロ選手になりたいと思っていた。少年団の同級生のお父さんがサポーターだったのもあって、ツエーゲンの試合はJ3時代から見に行っていました」
U-15時代から上田を見てきた辻本真輝監督は「もともとは背が小さかったけど、中学の途中でぐっと伸びた。当時はだいぶ細かったし、相手にいじられたりしていたけど、それが悔しくてここまで練習してきた」と懐かしそうに振り返る。そんな17歳はいまや世代別日本代表の指導者からも注目される存在に。「これから楽しみ。クラブとして何とか育てていきたいですね」と素直に期待を寄せている。
普段はトップチームで練習していることもあり、プレミアリーグ勢が居並ぶ全国の舞台でも「普段はプロの選手のシュートを受けているので、自信というか余裕はあった」と涼しい表情。この日はCKとPKで悔しい失点は喫し、「セットプレーでやられるのが一番悔しい」と唇をかんだが、正確で力強いパンチングや、強風にも惑わされないパントキックはたしかな輝きを放っていた。
参考にしている選手にGK白井裕人の名を挙げるなど、すでにトップチームの控え選手のような自覚を持つ。指揮官に言われ続けてきた「ボールに対してはじくのか、つかむのかという判断」や、キックのフォームなど自らで課題を設定し、先輩GKの教えも請いつつ、見よう見まねでスキルアップに取り組んでいるようだ。
(取材・文 竹内達也)●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ
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