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関東1部4校撃破の下剋上…元Jリーガー鈴木修人監督の下で輝く明治学院大の熱い夏

ゲキサカ / 2018年7月31日 23時3分

アミノバイタル杯で旋風を巻き起こした明治学院大

 一言でいえば、“快挙”。それが、今大会における明治学院大の躍進だった。

 『「アミノバイタル」カップ 関東大学サッカートーナメント大会』は、関東で唯一のトーナメント大会。関東リーグ所属の24大学だけではなく、その下のカテゴリーである都県リーグ所属大学も、春から始まる予選を勝ち抜けば本大会に参加できる。

 東京都1部リーグ所属の明学大も、そんな経緯を経て大会の出場権を得た。ちなみに今年度、都県代表としてはほかに尚美学園大、国際武道大、日本大、平成国際大、江戸川大、大東文化大、作新学院大の8大学が参加しており、合計32大学がノックアウト方式で戦った。

 一発勝負のトーナメント大会らしく、ジャイアントキリング(大番狂わせ)が起きやすい大会ではあるのだが、それにしても今年の明学大の強さは図抜けていた。

 初戦では昨年度リーグ王者であり、前年度本大会準優勝の筑波大と対戦。先制し、一度はU-21日本代表MF三苫薫(3年=川崎F U-18)のゴールで追いつかれるも、勝ち越し点をあげ2-1で勝利。2回戦の東洋大戦は、最後に1点を奪われたものの一時は2-0とリードして勝った。3回戦は熱戦だった。鈴木修人監督の母校であり、現在関東リーグ1部の早稲田大と対戦。拮抗した試合は終盤まで動かなかったが、終了間際の86分にルーキーMF武田義臣(1年=実践学園高)の2試合連続ゴールで、早大を退けた。この時点で、夏の全国大会である総理大臣杯の初出場と、都リーグチームとしては初となるベスト4進出を決めたが、明学大の勢いはまだ止まらない。準決勝では明治大とシーソーゲームを演じたうえ3-3でPK戦に突入。PK戦を5-3で競り勝って、決勝進出を決めた。

 倒した関東リーグ大学は実に4チーム。いずれも1部所属で、近年にはチャンピオンになったチームも多い。決して組み合わせがよかった、というわけではない。実際、法政大のFWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース)は準決勝戦後、明学大について「リーグ戦で4連勝できるチームがどれだけいるか」とコメントし、「関東1部を4チームも倒しているチームを、“ジャイキリ”とは言えないのでは?」と、“格下”相手ではない警戒感を露わにしたくらいだ。

 決勝戦も含めた全5試合中、明学大は4試合で先制点を奪取。唯一先制点を許した明大戦も、その1分後に同点に追いついている。時間帯によっては引いて守り、ブロックを作ることもあるが、90分間ひたすら守ってカウンターからの一発を狙うのではない。ハードワークと前からのプレス、鮮やかな突破で相手を追い詰めた。

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