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我慢の守りや逆転勝ち、今度は雷雨で1時間30分中断…様々な展開で白星重ねてきた山梨学院が決勝進出

ゲキサカ / 2018年8月12日 21時17分

PK戦4人目、MF{{市川大葵が決めて山梨学院高が決勝進出!(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.12 総体準決勝 山梨学院高 1-1(PK3-1)東山高 四日市]

 クーリングブレイク明けの後半20分から雷雨の影響で約1時間30分中断。この日、後半開始から投入された山梨学院高のエースFW宮崎純真(3年)は「自分的には勢いのまま行ってしまった方が良かった」と振り返る。だが、相手にリードを許さないまま試合を進めた山梨学院が、PK戦で3本をストップしたGK市川隼(3年)の活躍もあって決勝進出を決めた。
 
 この日、山梨学院は準々決勝からFW、SHの先発4人を入れ替えてFW川野大成、FW山内隆矢、MF米野智大、MF萱沼航汰の2年生4選手を先発起用。安部一雄監督から「守備をしっかりやれと。取ったら思い切って前に行けと。それしか言っていない」と送り出されたという彼らが積極的なプレーで前半を1-1で折り返す。そして山梨学院は、プラン通りに後半開始からエース宮崎とMF野村海(3年)、MF関口翼(2年)の3選手を同時投入して勝負に出た。

 主力組の投入によって流れは山梨学院に傾いていく。だが、雷雨による長時間の中断。これは、先発を入れ替えずに戦ってきた東山に恩恵を与えたように映った。ただし、山梨学院の安部一雄監督は「リズムがちょっとウチに出ていたので嫌な感じはあったけれど、リフレッシュできたところがあります」とコメント。先にウォーミングアップを始めてシュート練習していた山梨学院、ダッシュ系のメニューを入れながら準備した東山ともに再開後の15分間で相手を上回ろうとする。

 東山の福重良一監督が「(山梨学院は再開後に)もっとグッと来ると、ハイパワーで来ると思った。ウチもワイドからかかわれると思った」と振り返ったが、再開後にどちらかが明らかに流れを掴むには至らなかった。山梨学院は終盤、左サイドから決定機を連続で作ったものの、東山の好守に阻まれて得点できず。それでも山梨学院は後半、相手をシュート1本に封じ、PK戦でも相手にリードさせずに勝利した。

 今大会、山梨学院は様々な形の勝利で経験値を高めている。前原高(沖縄)との初戦は前半から着実に得点を重ねて5-0で勝利。続くV候補の市立船橋高(千葉2)戦は相手のキーマンをマンマークで封じ、我慢の戦いを1-0で切り抜けた。高川学園高(山口)との3回戦では2点を先取しながら、甘さが出て同点に。それでもPK戦で勝利すると、日章学園高(宮崎)との準々決勝では2度のビハインドを追いついて逆転勝ち。そして、この日はなかなか経験できないような雷雨中断のゲームを勝ち切った。

 安部監督が「ちょっとだけ成長している部分が結果に繋がっているかもしれない。粘りもちょっと出ているかもしれない」と語るように、一戦一戦成長しながら勝ち上がって決勝進出。MF碓井鉄平(現群馬)らを擁した09年度選手権以来の日本一に王手を懸けた。宮崎は「優勝した代も決勝の時も満身創痍だったと。あと、めちゃくちゃ走るチームだったと聞いている。自分たちも近いところがあると思う。明日全力で走り切って何としても勝ちたいです」。成長し、粘り強さが出てきたという山梨学院が13日、桐光学園高(神奈川2)との関東対決となった決勝で初となる夏の日本一に挑む。 

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018

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