「今日の教訓は…」と町田・井上主将、PK3発痛恨ドローへの動揺なき対処法
ゲキサカ / 2018年8月13日 7時19分
[8.12 J2第28節 町田3-3千葉 町田]
3点リードからの3失点ドロー。この要素だけでもショッキングな雰囲気が漂うが、それもすべてがPKによるもので、さらにわずか8分間足らずに起こったともなれば、失った勝ち点2の口惜しさは増幅するもの。だが、1試合多く残して暫定3位につけるFC町田ゼルビアは課題だけを受け入れ、次節に控える首位・松本山雅FCとの上位対決に挑む覚悟を見せた。
「前半のうちに2点を取って、2-0は怖いスコアだが、その中で3点目を取ることができた。ただ、ちょっとしたところから追い付かれ、勝ち点2を失ってしまった。最終的にはわれわれの力がまだまだ足りないということになるが、われわれの力をたくさん見せることができたゲームでもあると思う」。記者会見場に現れた相馬直樹監督は、ジェフユナイテッド千葉との壮絶な多点試合を冷静な口調で振り返った。
ポジティブな印象は強がりのたぐいでは決してなく、ピッチ上でのプレーにたしかに表れていたものだった。相手ハイラインの裏を狙うボールが攻守に効力を発揮し、得意のセットプレーとサイド起点の攻撃から後半途中までに3点を奪取。あのまま勝利を挙げることができていれば、「文句なし」と言ってもそう異論は出なかったであろう。
だが、最終結果は違った。後半30分にハンドリング判定から最初のPKを献上すると、同38分までに立て続けのPK3つで3失点。3つ目の判定はやや微妙なものだったこともあり、指揮官からは「ホームであのようなことが起こるのは残念ではある」とレフェリングへの疑問を示唆するような言葉も出たが、そこからはひたすら自らのチームの成果や課題に話が向いた。
「そこまでの状況を招いたのは我々自身の甘さ。また、最終的には私の甘さになる」。そう切り出した指揮官は「ツキがないと簡単に勝ちもつかめない」と不運な判定を受け入れると、「結果はダメだったがプレーがダメだったかといえばそうではない。持ちこたえる力がなかったのも含め、われわれがもっと成長できるということ」と力強く言い切り、この一戦で表出した課題のみに目を向けた。
主将のMF井上裕大も「今日の教訓はエリア内で腕を閉じることです」と冗談めかし、ショックな様子は見せず。続けて「でも、本当に細かいけどそういうことなんですよ」と言葉を強めた。「2回目のPKはスライドが……」「3点取って甘さが出た可能性も……」と個別の課題はしっかり抽出。その一方で「チームとしてやるべきことを徹底できているのは武器」と指摘し、全体観についてはポジティブな見解を強調していた。
痛みから立ち直るには、痛みの根本を認識するのが第一歩。夏場の厳しい戦いで4連勝を続けてきた町田にとって、その点での迷いはなさそうだ。「松本も5連勝で勢いに乗っているし、状態もすごく良い。また、良い雰囲気の中でやれると思うので楽しみ。どれだけチャレンジできるかが大事。良い準備して頑張っていきたいです」(井上)。2012年J2初昇格の同期と闘う上位決戦、町田は普段どおりに切り替えて臨もうとしている。
(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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