「U-20W杯のときとは違う」…U-21代表DF杉岡大暉に芽生えた自覚
ゲキサカ / 2018年8月17日 19時30分
17年5月、韓国で行われたU-20W杯のピッチに立ち、2試合で先発フル出場。しかし、U-21日本代表DF杉岡大暉(湘南)は当時、「正直、U-20W杯メンバーには選ばれないと思っていた」と語っていた。あれから約1年、男の中には変化があったようだ。
14日のアジア大会初戦ネパール戦では左CBとして先発すると、後半20分からは左アウトサイドの位置に移った。3バックでのプレーには「ずっとやっているので自分の特長を出したり、求められていることは分かってきた」と手応えを語る一方で、アウトサイドに関しては「まだやる回数が少ないし、あまりプレーしていないので、分からない部分はある」と成長の途中にあることを明かした。
所属する湘南でもアウトサイドでプレーする機会はあるが、「ポジション取りもちょっと変わる」と森保ジャパンとの違いを語る。「代表では攻撃のときに最前線まで出て、相手最終ラインと駆け引きする感じがあるし、守備のときは最終ラインまで引いて5バックになる。よりアップダウンが求められるなと感じている」。
約1年前、この年代の代表はU-20W杯に出場していた。最終的にメンバーに選ばれた杉岡だったが、前年のAFC U-19選手権ではメンバー外になったこともあり、「メンバーに選ばれないのかなと結構思っていたし、選ばれなかったら仕方ないと思っていた」と胸中を明かしていた。当時の自身の立ち位置が当落線上にあると考えていた男だが、森保ジャパンでは3月のパラグアイ遠征、5月のトゥーロン国際大会、そして今回のアジア大会と連続して招集されており、中心選手としての自覚が芽生えてきている。
「発足して間もない段階から呼んでもらっているので、このチームの中心になっていきたい。今はU-20W杯のときとは違う気持ちで臨めている」
14日のネパール戦ではフル出場を果たし、中1日で行われた16日のパキスタン戦での出場機会はなかった。19日に迎えるグループ首位通過を賭けた第3戦ベトナム戦で自身の存在価値を改めて証明し、“中心”に向けて歩を進めたいところだ。
(取材・文 折戸岳彦)▼第18回アジア大会特集ページ
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