北澤豪氏が明かした西野ジャパンの秘話。「練習後、唯一スパイクを磨いていた男の名は……」

ゲキサカ / 2018年9月14日 21時39分

北澤豪氏は日本代表の加藤健人(左)とともにブラサカの魅力を伝えた

 元日本代表MFで日本障がい者サッカー連盟会長をつとめる北澤豪氏が2日、埼玉県本庄市で行われた東日本リーグ開幕節を視察した。

 トークショーの中でロシアワールドカップに出場した日本代表の裏話を披露。「練習を見にいったのですが、練習後に必ずスパイクの裏まで洗ってきれいにしていた選手がひとりだけいました。それは山口蛍選手です。Jリーガーになると、各クラブに用具係がいるのでスタッフに渡す選手が大半です。それでもスパイクを磨いていたので、彼に『どうして?』と聞いてみると、『選手として一番大事なものはスパイクだと思いますし、ボールが接触する場所。そこに思いを込めることがすごく大事だと思います』って話をしていました。いいプレーができるように。けががないように。思いを込めてもダメな時もあるけど、気持ちを入れていくことは大事なこと。そういうことは見習っていったほうがいいと思いますよ」

 山口はこの日、足の負傷により森保一監督が選んだ日本代表から離脱することが発表されたが、北澤会長はひたむきな姿勢の大切さを、少年少女を含めた約200人の参加者に訴えかけた。

 さらに北澤会長はブラインドサッカーを子供の頃から体験させるメリットにも言及した。

「私は大人になってから体験しましたけど、もっと早くからブラインドサッカーを知っていればな、と感じることもある。トップレベルにいくと、見えないところまでプレーしなければいけないことが出てくる。見えていないところ、いわゆる『間接視野』とも言いますが、見えていないところも見えている状態でプレーするには、普段から耳を研ぎ澄ます必要がある。それにサッカーは団体競技なので、自分がやりたいということだけをやっていてもダメ。チームメートができないことを助けて、お互いがわかりあってプレーすることで、(プレーの)選択のスピードも違ってくると思う」

 北澤会長は実際にアイマスクをしながら、子供たちとのふれあいの時間を楽しんでいた。

(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ

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