あと一歩の敗戦続いてきた浦和東、個の向上の成果を選手権の結果に結びつける
ゲキサカ / 2018年9月9日 10時38分
[9.8 埼玉県1部L第14節 浦和東高 1-2 浦和学院高 埼玉第4G]
浦和東高は11年度以来となる選手権出場へ向けて、「個人の能力を高めている段階」(平尾信之監督)。この日は守備の柱であるCB上原龍(3年)が怪我のために不在で、直前に大学の練習会に参加した選手たちのコンディションもベストではなく、競り負けた。
それでも、ビハインドの中で慌てずに後方から攻撃を組み立て、サイドチェンジを交えた攻撃から相手DFを剥がす攻撃は浦和学院高も嫌がっていた。終盤は交代出場したMF横田遥人(3年)やMF菅瑞生(3年)が攻撃を活性化。終了間際には横田が獲得したPKから、キッカーのMF中野音央(3年)が自らのシュートの跳ね返りを決めて1点をもぎ取った。
個人の能力を高める中、空中戦で強さを発揮するCB安食龍成(2年)や超大型ボランチのMF松本ケンチザンガ(2年)といった下級生が台頭。「伸びしろがある」(平尾監督)という2年生や260人の部員の競争の中で頑張ってきた3年生の最後の一伸びも見逃せない。
今年は新人戦準決勝で優勝校の・成徳深谷高に0-1で惜敗。関東大会予選は準決勝で立教新座高に延長戦の末に競り負けた。そしてインターハイ予選は準々決勝で優勝校の昌平高の前に敗退。あと一歩の敗戦が続く中、個の向上にこだわってきた。
ここから12日に組み合わせの決まる選手権埼玉県予選へ向けて戦い方を磨きかけていく。「ここから上がっていくしか無い」という平尾監督と選手たちが、悔しい思いを続けてきた1年の思いを選手権でぶつける。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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