ゴールよりアシスト重視。ブラサカ日本代表・佐々木があえてこだわった理由
ゲキサカ / 2018年9月17日 10時25分
日本代表の守備の中心的役割を担うFP佐々木ロベルト泉は16日、Vivanzareつくばの一員としてfree bird mejirodai戦に出場。体調不良を押しての強行出場も影響したのか、0-1で敗れた。
「昨日ブラジルから帰ってきたばかり。風邪もひいていて、寝られたのは2、3時間ぐらいでした。チャンスはあったけど、決定力が足りなかった。今度こそ点をとりたいですね」
8月14日に日本を出発し、同22日まで行われたアルゼンチン、ブラジルに4試合挑んだ南米遠征に参加した。ブラジル生まれの佐々木はその後、日本代表のチームから離れ、ブラジルにいる家族と会うため、しばらく現地に滞在。ただ、ブラジルは現在冬。試合会場は気温20度前後だったが、家族が生活するブラジル北部のパラ州までは飛行機で3時間半近くかかり、気温も35度近くまであがる。気温の変化、飛行機移動の疲れが出てしまった。
佐々木のドリブルはなかなか止まらない
「(南米遠征は)全試合フル出場で大変だったけど、守備はメチャ、楽しかった。攻撃は差があるけど、シュートまでは行けている。以前はそこまで行けなかったから、そういう意味で日本のブラインドサッカーは伸びている。でももっと選手が欲しいね。ブラジルと対戦してみて、選手がかわっても(チームの)レベルが変わらない。みんなが同じ技術を持っていました。ブラジルの監督(ファビオさん)からも直接アドバイスをもらいました。トモナリさん(黒田)は『決定力あげるのはどうすればいいか』と聞いていたみたい。ブラジルの選手は、体までさわられてもシュートまでもっていくからね。でもブラジル、アルゼンチンの監督から『すごくよくなったね」と褒められたよ」
佐々木はこの日、自分で行けるような場面でも、必要以上に強引にいかず、ゴール前にいたFP山川聖立やFP寺本悠佑へパス。若い彼らに自信を植え付けるために決定的なパスを出すことを重視していた。チームの勝利の先に、日本代表底上げへの情熱が詰まっている。
(取材・文 林健太郎)
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