マンU独自の“価値観”…当時アザールではなく香川を獲得した理由とは
ゲキサカ / 2018年10月6日 12時39分
マンチェスター・ユナイテッドの元指揮官であるアレックス・ファーガソン氏が、2012年夏にMFエデン・アザールではなくMF香川真司を獲得した理由を明かした。英『ミラー』が伝えている。
2011-12シーズンにリールで2年連続のリーグアンMVPに輝いたアザールは、ユナイテッドのほかマンチェスター・シティやレアル・マドリーらも関心を示す中、最終的にチェルシーを新天地に選んだ。
ファーガソン氏は当時を振り返り、「ユナイテッドにとって良い契約になるかどうかのボーダーラインがある」と説明し、次のように続けた。
「私は選手の価値を見極める。例えばアザールだ。私には高額だと感じた。彼は良い選手だが、3400万ポンド(約50億円)の価値があっただろうか?」
「とにかく我々が見ているのは移籍金だけでなく、給与や代理人の手数料もある。その金額は、今ではとんでもないものばかりだ」
「チェルシーはアザールとの契約で代理人に600万ポンド(約9億円)の手数料を支払った。(サミル・)ナスリも状況は同じだった」
「全ては買う側がその選手の価値をどのようにとらえるかだ。私はそれらの取引を羨ましいとは思わない。我々にとって、アザールに対する価値が他クラブより下回っていたということだ」
「それで(契約が)うまくいかなければ、そのことについて心配する必要はない。我々はシンジ・カガワの方がより価値が高いと考えたのだ」
ファーガソン氏のハートをつかんでユナイテッド入りを決めた香川だったが、同氏の退任後、徐々に出場機会を減らし、2014-15シーズンからドルトムントに復帰。一方、アザールは加入初年度から主力としてプレーし、2014-15シーズンにはプレミアリーグ年間最優秀選手賞、PFA年間最優秀選手賞、FWA年間最優秀選手賞と、個人賞タイトルを総なめにする活躍を見せた。
同メディアは、今の移籍市場で見ると3400万ポンド(約50億円)は決して高くない金額だと言及し、ユナイテッドが当時もし支払っていれば、現在と状況は大きく変わっていた可能性があると指摘している。
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