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昌平に“切り札”誕生?FW転向の伊藤が抜群のスピード武器に1ゴール

ゲキサカ / 2018年10月8日 22時27分

昌平高FW伊藤雄教はスピードを活かして1ゴール

[10.7 埼玉県1部L第16節 昌平高 2-1 浦和東高 昌平高G]

 選手権予選に臨む昌平高の“切り札”になるかもしれない。この日、1トップとして出場したFW伊藤雄教(3年)が先制点を叩き出し、その後もスピードとパワーを活かしてチャンスを量産。「結果を出せないと自分はダメだと思っているので、結果を出していきたい」と語る俊足アタッカーは印象的な活躍でチームの勝利に貢献した。

 まずは前半13分、MF木下海斗(3年)のスルーパスで抜け出すと、左足シュートをゴール右隅に突き刺して先制ゴール。その後も鋭い抜け出しからチャンスに絡んだ伊藤は30分にDFと競りながら強烈なヘディングシュートを打ち込む。

 ポテンシャルの高さを印象づけた豪快ヘッドは惜しくもクロスバーをヒット。その後も背後への抜け出し、DFを落ち着いてかわしてからのシュートなどでゴールを脅かしていたが、2点目を奪うことができないまま後半22分に交代した。

 決定機に絡んだ数を考えると1得点は少ないかもしれない。それでも、これまでの悔しい思いをピッチでぶつけている伊藤の表情は充実しているように映った。元々、伊藤は1年時からトップチームに加わっていたサイドアタッカー。身体能力が高く、スピードに乗ったドリブルなど期待値も大きかった。

 だが、レギュラーに定着することができず、最終学年の今年はSBへ。4強入りしたインターハイも出場時間は5試合でわずか12分間にとどまった。だが、夏明けのリーグ戦からFWに再転向。シンプルに前線へ蹴り出したクリアでも追いついてしまう快足や前線でのボールキープはチームの助けになっている。

 藤島崇之監督も「スピードもパワーもある」と評したFW伊藤の存在によって、豊富な前線の層がさらに厚さを増し、戦略の幅が広がっていることを口にしていた。伊藤自身もFWでの自分に対して大いに期待している。

「自分の持ち味はスピードなので、そこの持ち味を出さないと試合にも出れないと思うので、そこは体力が切れるまでやろうと思います。今、3年で出れるようになって、選手権でもチームに貢献できる選手になりたい。自分、まだまだ試合にフルで出られる選手ではないのでフルで出れるくらいの体力と信頼があるFWになりたい」と力を込めた。

 選手権前に得たチャンスでアピールを続けている伊藤は、ゴールを決めることで出場時間を伸ばしていく考えだ。そして、冬こそは全国で活躍すること。「インターハイでは全国で結果としては良かったんですけれども、個人的には試合に出られなかったので、そこはバネにやっていきたい」。待ちに待ったチャンスを活かすべく、ゴールを目指すFWの秋に注目だ。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018

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