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[アンプティサッカー]史上初のワールドカップ中学生代表戦士が、悲運の代表離脱

ゲキサカ / 2018年10月19日 22時4分

無念の代表離脱となった近藤碧

 日本アンプティサッカー協会は19日、日本時間28日に開幕するメキシコワールドカップに出場予定だった15歳のFP近藤碧を代表選手登録から外れることを発表した。同協会によると、大会主催者である世界アンプティサッカー連盟(WAFF)がこのタイミングで年齢規定を変えた事に伴い、大会への出場を認めない旨の通達を11日に受けていた。

 9月に15歳になったばかりの近藤は小学校1年時からボールを蹴るサッカー少年だったが、小学校6年の時に交通事故にあい、左ひざから下を切断。アンプティサッカーをはじめてまだ1年ぐらいだが、昨年11月の日本選手権での動きのよさ、ボールが入ったときに仕掛けられる攻撃力が日本代表の杉野正幸監督の目に留まり、日本代表に抜擢された。

 杉野監督も過去に「サプライズにとらえられがちだが、近藤は他の選手を実力で乗り越えて代表を勝ち取った。私たちからすれば、特段びっくりする選考ではない」と語るなど、大事な戦力として期待していた。近藤がワールドカップに出場していれば、日本代表の中学生でのW杯出場は史上初という快挙も待っていた。

 ワールドカップへの出場可能選手の年齢は原則16歳以上だが、過去の大会でも条件付きで15歳以下の選手の出場も認められてきた。前回2014年大会のウズベキスタン代表にも、13歳選手の出場例があったという。日本協会は大会主催者に対し、今回日本代表に選んだ近藤と、15歳8か月の秋葉海人について、代表入りが認められるかどうかの確認を繰り返し、了承を得たうえで日本代表に選出。しかし大会直前の段階になって一転、「今大会の特例は、親権者と派遣協会の念書を提出することを条件に年齢制限を15歳6か月以上とする」と規定を変えたため、15歳0か月の近藤を日本代表から外さざるを得なくなった。
 
 近藤はワールドカップ出場こそ不可能になったが、メキシコに向かうチームへの帯同を希望。日本協会は水面下で、近藤が通う大阪府内の中学校側との話し合いや、日本代表選手に対する「近藤離脱」の説明も行っていたため、この日の発表となった。

(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ

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