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トーレス6戦ぶり弾の鳥栖、仙台との“大荒れ”の戦い制す! 暫定で残留圏へ浮上

ゲキサカ / 2018年10月20日 19時40分

鳥栖が仙台に3-2で勝利

[10.20 J1第30節 仙台2-3鳥栖 ユアスタ]

 暫定17位のサガン鳥栖が敵地で同7位ベガルタ仙台に3-2で競り勝った。前半38分にMF高橋義希、同39分にFWフェルナンド・トーレスが立て続けにゴールを奪い、同42分に仙台のFW野津田岳人にPKで、後半13分にはセットプレーからFW石原直樹に決められたが、同33分にDFジョアン・オマリが決勝点を奪取。終盤に天候が荒れて試合が一時中断するアクシデントもあったが、そのままリードを守り切った。4試合ぶりの白星で連敗を2で止め、暫定ながら残留圏内の15位に浮上している。

 鳥栖は18日にマッシモ・フィッカデンティ前監督との契約解除を正式発表し、コーチから監督に昇格した金明輝氏が指揮を執る最初のゲーム。5試合連続で複数得点がなく、攻撃に課題を抱える中、前節からスタメン5人を変更して臨んだ。

 試合は前半の終盤に慌ただしく動いた。まずは前半38分、右CKからキッカーのDF三丸拡が左足で送ったクロスはDF大岩一貴にクリアされるが、そのボールに走り込んだ高橋義希がPA内左から右足でダイレクトシュート。DF平岡康裕の頭をかすめながらもゴール右に突き刺さり、今季初得点を挙げた。

 元仙台の高橋義希の恩返し弾で先制した鳥栖は、直後にもネットを揺らす。前半39分、PA内左のFW小野裕二が右足で正確なクロスを供給し、ニアのF・トーレスがヘディングでゴール右へ。8月26日の第24節・G大阪戦(3-0)以来6試合ぶりに沈黙を破り、今季2点目で2-0とした。

 しかし、ここからホームの仙台が猛追を見せる。前半40分に突破を図ったFW阿部拓馬がPA内左で高橋義希に倒され、PKを獲得。同42分、キッカーの野津田が左足でゴール右下に蹴り込み、1点差で折り返した。

 仙台は後半13分にPA後方右でFKのチャンス。キッカーを務めたMF梁勇基が相手に触られずにゴールエリア中央へ落とす絶妙な右足のクロスを送ると、石原が滑りながら左足で押し込む。石原の5試合ぶりとなる今季6ゴール目で、ついに2-2と同点に追いついた。

 しかし、残留を懸けて戦う鳥栖も譲らない。後半33分、PA右外のFKから途中出場のMF安在和樹がキッカーを務めて左足で速いクロスを入れると、ニアのジョアン・オマリが豪快なヘディングでゴール右に叩き込み、3-2とする。

 後半42分には雷と滝のような激しい雨で試合が一時中断。約50分後に再開されたが、鳥栖は集中力を切らさずに3-2で逃げ切った。仙台はホームでの無敗記録が5試合(4勝1分)でストップ。リーグ戦2試合ぶりの黒星で4戦勝ちなし(1分3敗)となった。
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