プリンス北海道得点王の旭川実FW西村、全国で「獲れるだけ獲りたい」
ゲキサカ / 2018年10月21日 22時22分
[10.21 選手権北海道予選決勝 北海道大谷室蘭高 1-2 旭川実高 札幌厚別競技場]
「優勝できたので良いですけれども、個人として決めたかった――。ヘディング、決めたかったですね」。プリンスリーグ北海道得点王の旭川実高FW西村歩夢(3年)は優勝を喜ぶ一方で無得点に終わった悔しさを滲ませていた。
昨年から強豪の10番を背負う注目FW。同じく2年生から10番を背負う北海道大谷室蘭高FW村上悠緋(3年)との10番対決も注目される中、結果を求めたが、PAへ鋭く飛び込む動きやヘディングシュートなどでチャンスを得ながらも決めることができなかった。前線からの鋭い守備、PAでのポストワークなど貢献度が大きかったことも確か。だが、ストライカーとして大事な試合を無得点で終わったことが何よりも悔しかったようだ。
それでも、勝ち取った選手権の舞台は自分の成長を確認する場所になる。「自分が1年でどれだけ変わったか確認したい」。昨年よりも得点意欲が増し、キープ力なども高めてきた自覚がある。昨年度の選手権2回戦(対日本文理高戦)ではシュートゼロ。当たりの強い相手に何もできなかったことを反省し、肉体面の向上、身体の使い方にもこだわってきた。
札幌U-15出身のFWの憧れの存在は地元・北海道の強力ストライカーだ。「(憧れの存在は)コンサの都倉賢選手。ヘディングとか強くてゴツいし、最後の時間帯で点獲ったり凄いと思う」。そのFWのように、選手権では勝負どころで試合を決めるような一撃を決めるつもりでいる。
昨年から求めてきた得点。その思いは今、非常に強いものになっている。「点で貢献したい。点獲りたいです。今年はよりそれでチームを引っ張っていくという思いが強くなりました」。今回の選手権予選では2回戦で決勝ゴールを決め、準決勝では先制点。「獲れるだけ獲りたい」と意気込む全国大会でゴールを量産し、チームを目標のベスト4以上へ導く。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
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