元代表DF岩政が現役引退「あのときの決断を今『良かった』と振り返られる」

DF岩政大樹が現役引退(写真は日本代表時代)

　関東リーグ1部の東京ユナイテッドFCは22日、元日本代表のDF岩政大樹(36)が現役を引退することを発表した。

　岩政は東京学芸大から2004年に鹿島へ加入し、J1リーグ3連覇など数々のタイトル獲得に貢献。2014年にタイのBECテロ・サーサナFC、2015年には岡山へ移籍し、2017年から選手兼コーチとして東京ユナイテッドFCに所属していた。日本代表では2009年10月にデビューを果たし、2010年の南アフリカW杯も経験。国際Aマッチ通算8試合に出場した。

　15年間の現役生活の終わりに際し、クラブ公式サイトを通じて「私が現役最後のクラブとして選んだ東京ユナイテッドというクラブ、私が最後のチームメイトとして選んだ東京ユナイテッドのみんなを、次のステージに届けてあげられなかったことには本当に申し訳なく思っています」と述べつつ、「ただ、2年前に東京ユナイテッドを選んだ、あのときの決断を今『良かった』と振り返ることができていること。支え、応援してくださった皆様にいっぱいの『ありがとうございました』をお伝えしたいこと。それを最後にここに記させてください」と感謝を語っている。

　また、自身のオフィシャルブログでは「22歳のときに、このキラキラした夢のような世界に飛び込んだときは、まさか15年間も続けてこられるとは思っていませんでした」と現役生活を振り返り、「今は解放されることへの安堵感が強いです。いつか寂しさを感じる瞬間もあるのかもしれません。しかし、それもひっくるめて、『それでいい』と思えています」と心境を綴った。

　今後については「これからは新しい家族と歩幅を揃えて人生を歩んでいきます。まずは、家族との時間を大切にしていきたいと思っています」としながら、「プロサッカー選手は引退します。しかし、サッカーを愛したサッカー人としての人生は続いていきます」とサッカーに関わっていくことも示唆している。
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