“高体連”代表のCB三國ケネディエブス、郷家先輩と初の先発共演「すごくうれしかった」
ゲキサカ / 2018年10月23日 9時24分
[10.22 AFC U-19選手権第2戦 U-19日本代表 3-1 U-19タイ代表]
逸材センターバックが高体連から唯一、U-19日本代表メンバーに選出された。第2戦タイ戦で先発起用されたDF三國ケネディエブス(青森山田高)は「強い気持ちを持ってプレーしたい」と気合十分にピッチに立った。
足元でつないでいたタイが後半は一転、背後のスペースを狙うロングボールを使ってきたことで急な変化に対応が遅れ、後半9分に失点。「蹴られた後のダウンが遅かった」と課題も見えたが、その後は徐々に修正。制空権を握り、守備陣と連携して体を張って跳ね返し、最少失点にとどめた。
この日、CBのコンビを組んだのは経験豊富なDF橋岡大樹(浦和)。「大くんがリードしてくれるので、ポジショニングは話し合って試合の中で修正できた」と三國が語ると、橋岡も「学年は僕の方が上ですけど、試合の中ではあいつもリーダーシップを取ってやっていた」と、戦う姿勢に信頼感を示していた。
三國はかつては前線の選手として注目されてきたが、昨夏、CBにコンバート。最高学年となった今季は青森山田高で定位置をつかみ取り、プロ入りも内定。「チームで教えてくれている監督やコーチの指導のおかげ。自分もCBに変えた以上、やりきらないといけなかった」と覚悟を持って毎日の練習に取り組み、急速に進化を遂げている。
192cmの長身を生かしたセットプレーからの得点も持ち味のひとつ。後半2分にはFW斉藤光毅(横浜FCユース)が蹴り込んだCKに頭で合わせたが、ファウルを取られてしまった。「ファウルになっていなくても得点になっていなかったので、もっと詰めていきたい」と大会中のゴールを狙っていく。
タイ戦では青森山田高の一学年先輩にあたるMF郷家友太(神戸)と先発共演が実現。日の丸を背負って勝利に貢献し、グループリーグ首位通過を決めた。「高校の時もスタメンで一緒にピッチに立ったことはなかった。初めてスタメンでピッチに立ててすごくうれしかった」。郷家とは高校時代に同部屋だったが、今大会の宿舎も同部屋。「すごく真面目で優しい」先輩とピッチ外ではリラックスした時間を過ごしているようだ。
(取材・文 佐藤亜希子)
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