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勝利呼び込んだ2連覇にかける想い。我慢強く戦った高知西が劇的勝利で頂点に:高知

ゲキサカ / 2018年11月18日 7時46分

2連覇を達成した高知西

[11.17 選手権高知県予選決勝 高知高 1-2高知西高 春野陸上競技場]

 第97回全国高校サッカー選手権高知県予選決勝が17日に行われ、高知西高が高知高を2-1で下し、2年連続2回目の選手権出場を決めた。

 初出場を果たした昨年の勢いのまま試合に入りたかった高知西だが、序盤は自陣からのロングボールを徹底した高知に押し込まれた。前半3分にロングボールのこぼれ球を拾ったMF野島唯暉(2年)にフリーでゴール前を抜け出されたが、シュートはサイドネット。17分には、MF小黒大翔(2年)のパスから右SB岡田慶秀(3年)にクロスを入れられたがゴール前で合わなかった。

 耐える時間が続いた高知西だが、「高知高が素晴らしいサッカーをしてきたので、前半は我慢するしかないと考えていた。押し込まれても我慢してチャンスを待ついつも通りの試合」(寺尾拓監督)。ボールを持たれる試合はプリンスリーグ四国で慣れており、選手にも焦りの色は見られない。前半のシュートはMF岡本青龍(1年)の1本のみで終わったが、技巧派MF家入龍一(3年)を中心とした高知の攻撃を市川陽太(3年)と工藤篤弥(3年)のCBコンビがしっかりと跳ね返し、プラン通り無失点で前半を終えた。

 高知西は後半も決して良い流れとは言えなかった。11分に高知DF都築青空(3年)の左クロスをMF楠瀬海(1年)に頭で決められ、先制点を許したが、「1失点はするだろうと考えていたので想定内。選手同士で『1点獲れば、流れは変わる』と声を掛け合った」(FW西村陸人、3年)。その思惑通り、ここからはリードを守る意識が強まり、落ち着きがなくなった高知に対し、高知西は後方でのボール回しから、連携を活かした攻撃が増え始めた。

 すると、高知西は後半25分、工藤の右CKから「市川に厳しいマークがつくのは分かっていたので、市川の所を抜けた瞬間を狙っていた」という西村がヘディングによる同点弾をマーク。この1点で流れを引き寄せた高知西は32分に相手のパスミスを拾ったFW辻元智哉(1年)がGKと1対1の場面を作ったが、GK森亮太(2年)のファインセーブに阻まれ、2点目は奪えなかった。

 試合が三度、動いたのは会場内の全員が延長戦を覚悟した後半アディショナルタイム3分だった。高知西の左クロスが中央と合わず、反対サイドに流れるとMF宮崎祥亘(2年)がルーズボールを反対サイドでキープ。素早く相手に身体を寄せられたため、クロスを上げられなかったが、後方のDF谷本虎翼(1年)を経由し、再びボールがゴール前に入った。ゴール前で待ち受けたのは先制点を奪った西村。「思い切ってシュートを打てば入ると思ったけど、左足で蹴ったらミスした」が、カバーに戻ったDFに当たったボールがゴールネットを揺らした。西村が「今日は持っている」と笑みを浮かべたゴールによって高知西が勝ち越すと、直後にタイムアップ。我慢強くチャンスを待ち続けた高知西が高知の頂点に立った。

 2年連続で宙を舞った寺尾監督は、「2連覇にかける想いが強かったから勝てたと思う。決勝戦らしく粘り強く戦ってくれたご褒美の勝利」とコメント。西村は「昨年できなかった全国での1勝が目標。西高の歴史を塗り替えたい」と意気込んだ。

(取材・文 森田将義)●【特設】高校選手権2018
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