U-19フットサル代表としてアジアの戦いに臨む矢板中央FW大塚、弾みをつける先制弾
ゲキサカ / 2018年11月24日 20時17分
[11.24 高円宮杯プリンスリーグ関東第16節 川崎F U-18 2-3 矢板中央高 川崎F麻生G]
ブルーをまとって臨む戦いへ向けて、ゴールで弾みをつけた。矢板中央高のFW大塚尋斗(3年)は、AFC U-20フットサル選手権2019予選(12月1日開幕、モンゴル)に臨むU-19フットサル日本代表メンバーでもある異色のストライカー。この日は26日の代表チーム合流前最後の公式戦で先制点を決めた。
前半6分、ゴール正面左寄りの位置でMF池田隼人(3年)からの落としを受けた大塚は、緩急をつけた仕掛けから強引に右足を振り抜く。DFが前方を塞いでいたが、シュートコースを作り出して放った一撃。ボールはDFに当たってコースが変わり、そのままゴールネットに吸い込まれた。
この後はなかなかチャンスが訪れなかったものの、前線でのハードワークを継続。数的不利の状況でも身体を張ってボールを収め、局面を打開しようとしていた。ボールロストも増えてしまい、思うようなプレーはできなかったかもしれない。それでもチームは3-2で勝利。大塚も勝ち切ったことを喜んでいた。
大塚は11月3日の選手権栃木県予選準決勝で決勝点を決め、5日から開催されたU-19フットサル日本代表候補合宿に参加。そして3日間の合宿後にチームに戻り、10日の決勝で再び決勝点を決めている。
矢板中央は選手権予選を突破し、プリンスリーグ関東優勝も決めているものの、来月にはプレミアリーグ参入戦と選手権全国大会開幕を控える。チームにとっても重要な時期だが、高橋健二監督は昨年の全日本ユース(U-18)フットサル選手権から好成績が続いていることもあって「フットサルに恩返しできれば」。フットサル代表での活動も希望する大塚の意志を尊重し、その成長も期待して快く代表チームに送り出している。
大塚は「ボールの持ち方だったり、落ち着いてボール持てたり、フットサルから学んでサッカーに活かせているかなと思います」と“フットサル効果”についてコメント。アジアでの公式大会へ向けては「(候補合宿の)練習試合とかであんまり結果を残せていなかった。でも本番で結果を残せば評価してもらえるだろうし、声を掛けてもらえるかもしれない」と結果にこだわることを誓っていた。
25日は大学受験で26日から代表チームの活動がスタートと多忙だが、それぞれでベストを尽くすだけだ。U-19フットサル代表の1次予選突破に結果で貢献し、サッカーで活躍するためのきっかけも掴んでくること。そして、プレミアリーグ参入戦、選手権で矢板中央を勝利へと導く。
(取材・文 吉田太郎)●2018高円宮杯プリンスリーグ特集
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