1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

実り多きルーキーイヤー…浦和MF柴戸海、「この先も忘れない」デビュー戦からの変化

ゲキサカ / 2018年12月10日 0時51分

浦和レッズMF柴戸海

[12.9 天皇杯決勝 浦和1-0仙台 埼玉]

 優勝の瞬間をピッチ上で迎えた。大卒ルーキーの浦和レッズMF柴戸海はプロサッカー選手として過ごした1年間で大きな自信を得たようだ。

 今季、明治大から浦和に加入。「怪我をしたり、なかなか試合に出られなかったり、うまくいかないことが多かった」と振り返ったように決して順風満帆なシーズンではなかった。だが、その中でも「どうやったら試合に出れるか」「どうやったら活躍できるか」と自分自身と向き合うことで、一歩ずつ、しっかりと歩みを進めていった。「そういう、自分と向き合う期間が1年目でできたのは良かった」。その結果、J1リーグ9試合に出場。終盤の8試合は連続してピッチに立ち、リーグ戦初先発となった最終節FC東京戦ではプロ初ゴールも記録した。

 そして、タイトルが懸かった天皇杯決勝でも、「押し込まれる時間帯が増えてきていたので、ファーストディフェンダーとなって、前からプレッシャーを掛けてほしい」とオズワルド・オリヴェイラ監督から指示を受けて、1点リードで迎えた後半17分にピッチへと向かった。守備に回る時間が多くなったものの、体を張ったディフェンスで仙台の反撃を許さずに逃げ切りに貢献。1-0の完封勝利を収めたチームは天皇杯を制覇し、来季のACL出場権を獲得した。

「先輩方が引っ張ってくれて、素晴らしいタイトルを個人としては1年から取れたことは、サッカー選手としてすごくうれしいこと」

 プロデビューしたのは4月4日のルヴァン杯GL第3節広島戦。「夢だったプロサッカー選手となったデビュー戦は、この先も忘れることはない」と、その時間は自身にとって宝物となった。そして当時は「周りの選手についていけばいいし、助けてくれるだろうという思いがあった」ものの、あれから8か月が経ったことで、ピッチに立つ気持ちにも変化が生まれている。

「あのときと比べて今は試合に出て、活躍しなければいけない思いは強くなった。今は『自分が何とかしてやろう』『チームに貢献しないといけない』と感じている」

 心身ともに確かな成長を遂げた1年。「1年間で積み上げたものは自信になった」と胸を張った男は、「この先、もっともっとやれると感じている。プロサッカー選手としてのキャリアの下積みができたので、来年以降、自分の中でもすごく楽しみ」と2年目の来季を待ちわびる。そして、ルーキーイヤーでタイトル獲得を経験したことで、「これ(タイトル獲得)が当たり前にならないようにしっかり積み上げていきたい、自分が中心となってタイトルを多く取れるようにしていきたい」と決意を固めた。

(取材・文 折戸岳彦)●第98回天皇杯特設ページ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください