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環太平洋大FW滝川「関東や関西に劣ると感じない」メンタル証明“ラスト”ゴール

ゲキサカ / 2018年12月13日 6時20分

同点ゴールを挙げたFW滝川皓也(4年=徳島北高)

[12.12 インカレ1回戦 IPU・環太平洋大1-2東洋大 浦安]

「これがサッカー人生最後の大会。足がちぎれるまで、壊れるまで走ろうと、FWなのでゴールに向かうだけでした」。1点を追うIPU・環太平洋大の反撃が実り、後半17分にFW滝川皓也(4年=徳島北高)が起死回生の同点ゴール。「足はつりかけていたけど、気持ちで決めました」。長年務めてきたストライカーの嗅覚でこぼれ球に反応し、難なく押し込んだ。

 IPUは滝川ら前線3人が流動的にポジションを替え、高い連動性を示してゴールに迫った。相手に持たれる時間帯は自陣まで戻り、守備にも奔走。3トップを中心に同点後も主導権を譲らず攻撃を畳み掛けたが、再三のチャンスを生かせず、後半43分に失点。インカレ初出場とはいえ、関東大学リーグ1部でしのぎを削る東洋大に競り負け、惜しくも初戦敗退となった。

 2007年の創部で今年が11年目。入部する選手のポテンシャルは年々上がり、チーム内の競争激化とともに底上げに成功。中国地区では圧倒的な強さを誇り、近年は夏冬の全国大会常連校に君臨。昨年のインカレでは5回目の挑戦でついに大会初得点&初勝利を挙げた。

 待望の“一歩”を踏み出し、今年はさらに高く目標を設定した。「今年はこのチームでベスト8、ベスト4という目標を掲げてきた。最初はうまくいかないことも多かったけど、夏の遠征と総理大臣杯でIPUは全国でも戦えるという自信をつけてきた」。総理大臣杯1回戦は常葉大学浜松キャンパスを3-2で撃破。2回戦は明治大に1-4で敗れたが、滝川はその試合でも関東の強敵からゴールを奪っていた。

 横浜フリューゲルスで活躍した桂秀樹監督の指導の下、そうして全国の経験を積み重ねる中で各選手、チーム全体が「全国大会を戦えるメンタル」を磨いたと滝川は振り返る。「今のチームには、中国地区代表だから関東や関西に劣ると感じるようなメンタルはなくて、一番大きい変化は技術よりもそういうメンタルの部分かなと思います」。

 自身にとってはサッカー人生を締めくくるラストゲームであり、ラストゴールとなった。最上級生FWとして、そのメンタルを得点で表した滝川は「きょう応援に来てくれたBチームのみんなも、部員全員が高い志を持ってもっともっと全国大会で勝つ、強いIPUを今後つくっていってほしい」と後輩たちにバトンを託した。

(取材・文 佐藤亜希子)
●第67回全日本大学選手権(インカレ)特集

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