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夢はチリ代表…4点に絡んだ青森山田MFバスケス・バイロンがニアぶち抜く衝撃弾

ゲキサカ / 2019年1月2日 19時51分

4得点に絡んだ青森山田MFバスケス・バイロン(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 青森山田高6-0草津東高 ニッパツ]

 チームの全6ゴール中、4得点に絡む大爆発だった。青森山田高(青森)は草津東高(滋賀)に6-0で大勝。シュート数でも19本対2本と圧倒したが、そのうち6本を固め打ちしたのがMFバスケス・バイロン(3年)だった。

 前半13分、右サイドのバスケスが前線にくさびのパスを入れ、FW佐々木銀士(3年)がワンタッチで落としたところをMF天笠泰輝(3年)が左足ミドルで先制点を叩き込んだ。同37分には右サイドをドリブルでえぐったバスケスの折り返しをMF武田英寿(2年)が右足で流し込み、追加点。さらにCKから2点を加点すると、後半28分、バスケスのシュートをGKが弾いたところにFW小松慧(3年)が詰めた。

 5-0と大量リードを奪い、圧巻は後半34分。右サイドでボールを受けたバスケスがドリブルで2人の間を突破し、PA内に切れ込むと、左足で豪快にニアを打ち抜いた。得点の前から右太腿に違和感を覚えていたようで、直後の後半35分に交代したが、「(マークは)前半から2枚で来ることが多かった。(交代前の)ラストプレーだと分かっていたので、自分の得意なカットインで決めようと思った」と胸を張った。

 自身にとって初の全国選手権。「自分の中で楽しんで臨もうと思っていた。硬くなり過ぎず、自分がヒーローになるという気持ちは捨てて、チームのためにプレーした結果、最後のゴールにつながったと思う」。自身6本目のシュートで選手権初ゴール。6-0のゴールラッシュを締めくくった。

 キレのあるドリブルで観衆を沸かせたバスケスだが、「スピードはそんなにない」と自認する。「今年1年間、筋トレもやってきて、体の強さにも自信がある。スピードがない分、体を使ったり、緩急とかフェイントでプレーしようと思っている」と、自分自身の課題と向き合いながら武器であるドリブルを磨いてきた。

 卒業後は東北社会人リーグ1部のいわきFCに入団する。日本で育ったが、チリ国籍のためJリーグでは外国籍枠になる。「外国籍で取る選手は助っ人になるし、そこは自分には不利。いわきFCの環境は日本でもトップクラス。そこでまず体を鍛えて、数年後にはJリーグ、そして海外に行きたい」との青写真を描いて進路を決断した。「最終的にはヨーロッパでプレーして、チリ代表になりたい」。大きく夢を広げるアタッカーは「明日が勝負だと思っているので、しっかりコンディションを整えたい」と、3日の大津高(熊本)戦へ気を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2018

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