逆転の口火を切った精密アシスト…“有言実行”の室屋「力になれることを示せた」
ゲキサカ / 2019年1月18日 5時28分
[1.17 アジア杯F組第3節 日本2-1ウズベキスタン アルアイン]
「試合に出れば攻撃で違いを作れる」——。虎視眈々と出番を狙ってきた日本代表DF室屋成(FC東京)が有言実行の活躍を見せた。失点直後の前半43分、寄せてきた相手を独力でかわすと、正確なクロスでFW武藤嘉紀の同点ゴールをアシスト。このビッグプレーがグループ首位通過に導く逆転勝利の口火を切った。
過去2試合から大きくメンバーを入れ替えたウズベキスタン戦。試合前から「違いを作れる」という自信を口にしてきた背番号3にも出番がやってきた。チームは2連勝中。「負けるわけにはいかなかったし、絶対に勝ってやると思っていた」。首位通過を決めるためにも、自身の存在価値を示すためにも、並ならぬ思いで目の前の一戦に挑んだ。
緊張のアジア杯デビューにも「感情を高めたりはせず、いつもどおりのプレーをしようと思っていた」という室屋だが、チームは序盤から落ち着かない様子。攻守にミスが散見される中、前半40分には最終ラインを力技で切り裂かれて失点を喫した。だがその直後、自身の持ち味を発揮して嫌なムードを打ち砕いた。
前半43分、右サイドでボールを受けると、足元で巧みにターンして前へ。「サイドに孤立していたので仕掛けるしかなかった。相手が食いついてきたので前に行けると思って、行ったらうまく引っかかってくれた」。寄せてきた相手を単独で振り切り、余裕を持ってボールを持ち出すことに成功した。
そこからのクロスは完璧だった。「中に強い選手がいたので、キーパーにキャッチされないようなふんわりしたボールを、スペースに蹴り込むイメージだった」。相手守備陣が鋭いボールを警戒し、ニアサイドに集まってきた中、ファーに開いた武藤の頭に正確に届けてみせた。
この同点ゴールで持ち直した日本代表は、後半にも1点を加えて2-1で勝利。3連勝での決勝トーナメント進出を決めた。「ロッカーも盛り上がっていたし、自分たちが力になれることを示せたゲームだった」。控えに甘んじてきた選手たちがモチベーション高く試合に臨み、総力を示すことに成功した。
攻撃面でも注目されるべき活躍だったが、「個人的には守備のほうが評価されても良い」という手応えも得た。なかでも後半は激しい上下動で相手のカウンターを何度もストップ。「キツかったけど、最後まで集中を切らさず守れて良かった」。充実した表情で語った24歳にとって、実り多き一戦となった。
(取材・文 竹内達也)
●アジアカップ2019特設ページ
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