「一つのミスが命取り」キャプテン麻也はサウジのスピードを警戒
ゲキサカ / 2019年1月19日 21時50分
負ければ終わりの決勝トーナメントを前に日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「一発勝負は一つのミスが命取りになる。予選ではミスをカバーできることもあるけど、次はない」と手綱を締め直した。グループリーグとは異なる緊張感の中での試合。「しびれる試合が増える。そういう試合を最大4試合できるのはチームにとってもいいこと」と、チームとしても大会を通して成長していきたい考えだ。
21日の決勝トーナメント1回戦で対戦するサウジアラビアについては「組織的にしっかりしていて、前線にスピードのある選手がいる」と分析。「(グループリーグ最終戦の)カタール戦を見ても、(前線に)ポストタイプより裏に抜けるタイプを置いてスピードで勝負する」と警戒し、その対応策として「カウンターを受けないために攻め切ること、悪い形でボールを取られないこと」を挙げた。
一方で「集中を欠くシーンが多い。前半は集中しているけど、後半に途切れることがある。そこは中東のチームの特徴」とも指摘。「先制するに越したことはないけど、手堅い試合をして、0-0でも焦らず、後半仕留めるぐらいの気持ちでいればいい」と冷静に語った。
グループリーグは3連勝で首位通過を決めたが、3試合すべてが1点差勝利で、うち2試合は逆転勝ち。「結果だけ見れば勝ち点9を取れているけど、全部楽な試合ではなかった。ある意味、一番いい形で来ている」と、苦しみながらも勝ち切ってきた内容を評価する。
17日のウズベキスタン戦(○2-1)では先発10人を入れ替え、腰痛のGK東口順昭を除く全22人が先発でピッチに立った。「キリンチャレンジカップだけでなく、公式戦でアジアのチームとアウェーで対戦できたことは貴重な機会になると思う」。まさにチーム全員の力でつかみ取った首位通過。チームの団結を感じるキャプテンは「次から本当のアジアカップが始まるという気持ちでいる」と表情を引き締めた。
(取材・文 西山紘平)
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