サウジ攻略に自信を見せる武藤「スペースがあったほうが得意」
ゲキサカ / 2019年1月21日 0時37分
自分の良さを存分に出し切るイメージはできている。決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦を翌日に控え、日本代表FW武藤嘉紀(ニューカッスル)は「4年前の経験もあるし、先を見過ぎず、一戦一戦に集中してサウジアラビア戦にすべてを出し尽くしたい」と力を込めた。
グループリーグを3連勝で突破したのは前回大会も同じ。しかし、4年前は決勝トーナメント初戦となった準々決勝でUAEと対戦し、1-1からPK戦で敗れた。この試合に途中出場していた武藤は、5大会ぶりのベスト8敗退に終わった悪夢を忘れていない。
サウジアラビアについては「かなりつないでくる印象。あそこまでつなごうとすれば、カウンターも生きてくる」と指摘。「裏にスペースがあったほうが自分も得意。(サウジアラビアは)ディフェンスに少し問題を抱えていると思っている。相手の隙を突くことを意識している」と、攻撃のイメージを膨らませた。
森保ジャパン初先発となった17日のウズベキスタン戦(○2-1)では失点直後に同点ゴールを決め、15年10月13日の国際親善試合イラン戦(△1-1)以来、約3年3か月ぶりとなる国際Aマッチ3得点目を記録した。「だいぶ気持ち的にも吹っ切れた」という26歳は「チームのために走っていれば、いいところにこぼれてくる。とにかくチームのために走りたい」と泥臭くチャンスを待つつもりだ。
右臀部痛でここ2試合を欠場したFW大迫勇也も練習に合流し、森保一監督は「練習のあとにどういう状態なのかをメディカルと話して考えていきたい」と、リバウンドの状況を見て起用を判断する考えを示した。大迫が再びベンチスタートとなれば、先発候補は武藤。「どっちの準備もできているけど、先発でやれたほうがチャンスの回数は増える。だからこそ決め切らないといけない」と闘志を燃やす。
トップ下に入るMF南野拓実と同時にプレーしたのは、途中出場したグループリーグ第2戦のオマーン戦(○1-0)のラスト33分間だけだが、「反転とか、すべてを持っている選手。シュートも上手い」と絶賛し、「お互いに刺激し合いながら2人で得点できたら最高」と試合の中からコンビネーションを高めていくつもりだ。
「FWで出る以上、点を取ることが仕事。ここで決めないといけないし、そのプレッシャーを力に変えていきたい」。貪欲に2試合連続ゴールを狙う武藤は「先制点を取れればそれほどいいことはない。チームのために走ること、労を惜しまないことを頭に入れてやっていきたい」と意気込んだ。
(取材・文 西山紘平)
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