[新人戦]勝ち上がりながら身につけて来た自信と力。岡崎城西が逆転勝ちで愛知決勝へ
ゲキサカ / 2019年2月12日 19時17分
[2.11 愛知県高校サッカー新人大会準決勝 岡崎城西高 2-1 名古屋高 口論義公園]
平成30年度愛知県高校サッカー新人大会の準決勝が11日に行われ、岡崎城西高と名古屋高が対戦。2-1で逆転勝ちした岡崎城西が決勝への切符を掴んだ。
準々決勝で対峙したプリンス勢の中京大中京高に続いて、昨年の新人戦王者ある名古屋も撃破。頂点に王手をかけた岡崎城西は試合を終えると、熱い声援を送った応援団と共に喜びを爆発させた。
終わってみれば、堂々たる戦いぶりで決勝行きを手にした岡崎城西だが、試合展開は楽ではなかった。序盤はFW波多野裕貴(2年)のポストプレーを起点にサイドからコンビネーションによる崩しを見せた名古屋の攻撃に手を焼き、前半6分にはMF大見侑太郎(2年)の右クロスから、波多野に見事なヘディング弾を決められた。
出鼻を挫かれた岡崎城西だが、「あの失点があったから良かった。名古屋だから、点は獲られるだろうと思っていた」(金重卓広監督)と焦りの色は見られない。選手にも落ち込んだ様子は見られず、失点直後にはピッチ内で集まり、「先制点を獲られても気持ちを切り替えてやっていこうと話した」(DF澤田一輝、2年)。
失点後は、「淡々とプレーできるからビハインドになっても慌てない」(金重監督)。今年ならではの強みを活かし、技巧派のMF小椋遥矢(2年)とスピードスターのFW星野光(1年)を中心にショートパスとドリブルを織り交ぜたアイデア溢れる崩しを披露した。小気味いい攻撃でチャンスを伺うと、15分には右クロスのこぼれ球を小椋が高い位置で回収し、「イメージしていたより、ボールが浮いたけど、良いコースに飛んでくれて良かった」と振り返る見事なミドルシュートをゴール右上に突き刺した。
「1点リードされたまま前半を終えていたら危なかった。あの場面で獲ってくれたのは大きかった」。澤田がそう話すように同点弾によって流れを引き寄せた岡崎城西は、後半になると相手DFの背後を狙った縦に速い攻撃が機能する。16分には、MF江澤志遠(2年)のスルーパスから星野が追加点をマーク。続く18分にも小椋のパスからMF細野晃平(2年)がゴール前を抜け出したが、タイミングよく前に出た名古屋GK森海人(2年)に阻まれ、3点目は奪えなかった。
終盤は3バックに変えて、攻撃の圧力をかけた名古屋に押し込まれる場面が続いたが、「名古屋に対して、耐え抜くことができたのは一つの成果」と指揮官が称える粘り強い守りを披露。リードを保ったまま、2-1でタイムアップを迎えた。
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