サッカーに貢献するため「体を張って、汗流して」。浦和学院監督務めた元代表FW森山泰行氏が現役復帰!
ゲキサカ / 2019年2月13日 13時12分
元日本代表FWの森山泰行氏(49)が、FCマルヤス岡崎(JFL)の選手兼チームディレクターとして「現役復帰」することが発表された。森山氏はかつて名古屋で3年連続2ケタ得点をマークするなど活躍し、クロアチアでもプレー。年明けまで浦和学院高(埼玉)を指導してきた森山氏は、岐阜に在籍していた08年以来11年ぶりの現役復帰となる。
電撃的とも言える現役復帰発表。ただし、これは唐突なものではない。以前から「サッカーの、スポーツの価値を上げて、もっとサッカーに貢献できる存在にならないといけない」と考えてきた森山氏が、その思いを実行、形にしたものだ。
49歳、元日本代表の自分が現役復帰することで少しでもサッカーに目を向ける人が増えるかもしれない。年齢、怪我などによって第一線でプレーすることができなくなっても、サッカーに貢献できる形はある。そのような、文化づくりにもなればいい。「ボクの使命、やれることは体を張って、汗流してやること」という語る森山氏は、20~30歳年下の選手たちと一緒に汗を流してプレーすることを決めた。
森山氏は名門・帝京高(東京)のスター選手だった高校時代から、関東得点王に輝いた順天堂大を経て名古屋入り。Jリーグで活躍し、クロアチアのトップリーグでゴールも決めたストライカーは帰国後、広島や川崎F、名古屋、札幌に在籍し、東海社会人リーグ2部だった地元・岐阜をJ2にまで引き上げて08年に現役引退した。その後、指導者としてS級ライセンスを取得。14年から監督を務めた浦和学院高をインターハイ埼玉県予選ベスト4などに導き、育てた好選手を法政大や流通経済大などの強豪に送り出している。
指導者としてのこれからにも注目される存在だったが、心の中にあったのは「高校生を教えていて、もしかしたら『やれないことを要求していたかもしれない』」という思い。だからこそ、「選手に戻って、コーチ(自分)が言っていたことはウソじゃないよ」と証明、確認したい。ピッチの中でより多くのことを感じ、学びたいという欲求も現役復帰を決めた理由だろう。
Jリーグでゴールを量産していた時と同様のプレーをすることは難しいだろう。それでもまだまだ成長できると信じている。また、ピッチでFCマルヤス岡崎の選手たちに、伝えられる部分は間違いなく多い。彼らにとってもチャンス。今年5月1日に50歳となる森山氏は、人一倍の情熱を持ってサッカーへの貢献に挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)
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